引きこもりの特集記事
読売新聞に掲載されていた引きこもりに関する特集記事。
15歳~39歳を対象にした調査で54万人の引きこもりがいことがわかった。そこに、40歳以上の引きこもり(全体の25%)を加算すると日本の引きこもり人口は70万人ほどになる計算です。
引きこもりの期間は10年前に比べ、2.5年延び、10.8年と長期化傾向にある。 長期化は生活の昼夜逆転の睡眠障害を招き、対人恐怖症へと発展する恐れがあると危険信号を点滅させている。
この特集記事の結論は、地方自治体の医療機関が引きこもりの人を2週に1度程の頻度で訪ね、会って話をし、一緒に外に出るようになり、治癒に向かわせることができているという報告。
ただし、現実には引きこもり患者数に対して、施しをする側の人材も時間も圧倒的に不足しているというものでした。
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なるほど、深刻化した引きこもりの人でも今期強く顔を合わせ、焦らずに対応してゆけば容体を改善することができるのですね。
引きこもりとは、何らかの心の問題が進行した結果、現実社会と接点を持つことができなくなった状態のひとつと考えられています。
家や自分の部屋に引きこもって出てこないのは異常ではるものの、それ自体が重篤な病気とは考えられません(実際には夜な夜なコンビニに出かけたりはする人が多いらしいですが)。
引きこもり自体を問題視して、何としてでも家から引っ張り出そうとういのは本末転倒だと思っていました。
風邪を引いて熱が出た。その熱を解熱剤で無理やり下げても、おなかの調子が悪いとか、頭がずきずき痛むとかだったら風邪は完治したとは言えませんよね。
無理をして熱は下げたけれど、その後肺炎にでもなってしまったら元も子もない。
だから、引きこもりも同じで、引っ張り出してもダメ。励まして、騙して外を歩かしてもダメ。根本を見ないといけないと思っていたのです。
でも、外を歩かせると何かの気付きみたいのが出てくるらしいですね。
友人が訪ねてきてくれると、なにかの拍子に人の温かさに、はたと気付くらしいのです。それが人間の心で、不思議なのです。
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だから無理やりは勿論ダメなのでしょうが、本末転倒が引きこもりに空気穴をあける可能性が十分あるのです。
子育てに絶対的に必要なこと
そんな事を考えながら、こんなにも引きこもりが社会問題になっているのに、なぜ解決方向に向っていないのかという疑問が湧いてきます。
手段を講じながらも、次々と別の原因で引きこもりが発生していくのかが、引きこもりとなる原因を知りたいと考えたわけです。
そこで少しネット検索でもとパソコンに向かってみると、面白い投稿があったのです。
引きこもりの原因を生まれつきの性格であると断定している記事にぶつかりました。
生まれつき、情緒が不安定である子供がいて、先天的に不安感が強い子供が遅かれ早かれ引きこもりなっていくという解析です。
不安を感じる幼児は親に甘えます。周りにいる子供よりも、親にまとわりつく頻度が高いのです。そうやって、不安を紛らわしているのです。
ところが、親の立場からすると、よその子供と我が子を比較するわけです。そして、我が子が、あまりにも甘えん坊であることに危惧するわけです。気持ちが弱いのではないか、とか何かメンタル的に問題があるのではないかとか。
そして親やが、わざわざ我が子を突き放しにかかるんです。突き放して、様子を見ようとするのです。
それでも、子供は始めのうちは親から離れようとしません。だって不安なのですから。でも段々と、親の顔色を窺うようになる。親は自分がまとわり付かないのを望んでいると親の心情を汲み取るようになる。
親に好かれるためには甘えてはいけない、親から見捨てられないためには、まとわりついてはいけないと感じ始めるのです。
結果、不安な気持ちを親に充分に甘える事で癒す機会を失ってしまうのです。
ここで、勝負が決まると言うのです。
甘えたいときには好きなだけ甘えさせれば、次第に親の愛情に満足して独り立ちするようになる。それなのに、その芽を親が摘んでしまうケースが少なくないというのです。
中途半端な精神状態で親から離れていった事が、いつしか世間の荒波みもまれ、厳しさに耐えられなくなり引きこもりになってしまう。
実際問題として、愛情を注がれずに育った子供が、成人してメンタル的に問題を抱えるのというのはよく聞く話ですね。でも、引きこもりの原因はそれだけではない。
いじめの問題、発達障害の問題、家庭環境の問題、等々、原因になりそうなものは幾らでもあるし、どんな問題が起ころうとも絶対に折れない心を持った人など、居るは思えませんね。
だから、引きこもりについての書き物としては片手落ちなのですが、子育て&幼児教育としては説得力のある立派な解説と思うのです。
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