北朝鮮国民の愛国心
北朝鮮の街中で日本のテレビ局がインタビューを試みました。
「4月16日の早朝、北朝鮮のミサイル発射が失敗に終わりましたが、どう思われますか?」と。
「わが国のミサイル発射が失敗だと?いい加減な事を言うな!失敗なんてするわけないだろう!!」
その北朝鮮国民は憤慨したようすで、その場をそそくさと立ち去ったのです。
マインドコントロールされたようなキモイ愛国心です。
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自国の軍備技術への盲目的な信頼はどこからくるのでしょうか?
愛国心か?
完璧な報道規制とマインドコントロール?
それとも、国外メディア用に訓練された建前の演技?
いずれにしろ、自国へのネガティブなコメントにはいっさい聞く耳をもたない徹底ぶりです。
でもロケット発射の失敗を承知した上での悔し紛れな態度に見えてならないのです。
それにしても、あんなふうに、
「ミサイル発射が失敗した」という言葉に強い憤りをあらわにするは、よっぽど強い愛国心が植えつけられていると解釈すべきなのでしょう。
気持ち悪いですね、背筋が寒気でゾワゾワしました。
だって世界中で北朝鮮が孤立しているにもかかわらず、自国の進む道が正しいと信じているなんて。
金正恩最高指導者の政策を信じているなんて。
自分らの置かれた環境を本当の幸せと思い込んでいるなんて。
生まれた時からのマインドコントロール
ああなっちゃうと、新興宗教となんら変わらないですね。
生まれてから延々と続くマインドコントロール。国家丸ごと新興宗教。
たぶん、わたしたち外部の人間(北朝鮮にとっての外人)のほうが、
北朝鮮の置かれた状況はわかっている。
下手したら、北の人々は自国内の貧富の格差とか、外国から受けている経済政策とか知らないかもしれない。
資本主義国で、どのような生活が営まれているのかも知らされていないかもしれないですね。
いや、知らないってことはないですね。知らない訳がない。
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だとしたら、ああいうのって「不幸慣れ」っていうんでしょうね。
少々の不条理なんて、人間は全然平気で受け入れちゃいますから。
日本でだって、亭主から家庭内暴力受けて5年、10年何の手段も講じずに受け入れているのなんて珍しくないです。
人間の不幸慣れという現状維持本能が、残念にも、ものの見事に発揮されちゃっている。
不幸慣れ
警察とか、行政機関に届け出て、話を大げさにするくらいなら、このまま亭主が老いぼれちゃうまで我慢しようという心理です。
北朝鮮の国民にとってみれば、家庭内のDVどころの話じゃないです。
最高指導者を悪党扱いして、本当の平和を勝ち取るなんてリスキーな事できないんですよ。
とりあえず、今のままの生活が保証されれば今のままでいい、そんな不幸慣れの民族なんです。
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