最終回『A LIFE~愛しき人~』壮大が仕組んだ罠だったと知った、沖田と深冬は!

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深冬が目を覚ました翌日。

「シアトルに戻るのね?」
「ああ、もうここに居る必要はないから、、、。」 
「あなたからは、もう充分すぎる愛情をもらったわ。
世界中の医師がさじを投げたあたしのオペの方法を見つけ出し、あたしを元の身体に戻してくれた。
もう、これで充分、本当にこれで充分なの。
あなたは自分が幸せになる道を選んで。
あたしの事は症例論文の中だけで覚えておいて。
あたしも、あなたの名前は一生口に出さない。命を救ってくださった名医として以外は絶対に口に出さない。
父の前でも、夫の前でも、娘の前でも絶対に。
その分、毎晩眠る前に心の中で思い出させてもらう、この世で一番愛しい人として。」

沖田は院長の意思でシアトルに飛ばされたのだとずっと思い込んでいた。
深冬から沖田を遠ざけるために院長自身が仕組んだのだと。
そんな思い違いを引きずったまま、沖田はシアトルで深冬からメールを受け取った。「壮大さんからプロボーズされちゃったの」とのメールを。
すべてが院長の考えた未来構想どおりに回り始めたのだと実感した。
「おめでとう」と返事をする以外に言葉がなかったのだ。

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父親の執刀の後、壮大が仕掛けた罠だったと初めて知った。
深冬は既に壮大の妻となり、娘を授かっていた。

壮大は初めて沖田がオペでミスをするのを初めて目にした。
父親の手術でだ。

壮大はそのとき直感したのだろう、深冬を沖田から取り戻すためには、これしか方法はない。
自分で深冬の脳腫瘍の摘出に執刀し、元の体に戻す事以外、彼女の心をたぐり寄せる手段はないと。

沖田だってやっぱり人間だった。 父親の手術でミスをしたのが、その証拠じゃないか。 深冬のオペを平然とやってのけると買い被る必要などない。 だったら、俺がこの手で深冬を取り戻してみせる。

 

深冬の容態が急変した。 手術を3日後に控えた日。
「緊急オペだ。急いで準備。深冬をオペ室に運んで!」沖田が叫んだ。
「大丈夫なのか沖田!」と壮大。
「今、やらなかったら深冬は間違いなく死ぬ」
「わかった、だが俺が第一助手の位置に立つ」

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ある意味、オヤジの言ったことは正しかった。 壮大に恋で破れ、シアトルに逃げたわけではないが、院長が自分ではなく壮大を選んだのだったら自分の負けだと心のどこかで思っていたのだと。
深冬をどんな手段を使っても取り戻してみせるという強い気持ちになれなかった。 深冬も、父親である院長の説得で、壮大を選んだのだろうと、深冬すらも信じる事ができなかつた。 オヤジの言うとおり、負けを認めてシアトルに逃げたのと同じじゃないか。

 「シアトルに戻るのね?」
「ああ、もうここに居る必要はないから、、、。」
 

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