16歳高1どうしの交際が殺人・傷害事件に発展・健全な恋に何が起こった?

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2017年3月1日兵庫県・男子高校1年(16歳)が、同い年の女子高生の首を絞め殺害し、翌日、福岡県では、女子高校1年(16歳)が、同い年の男子高生をサバイバルナイフで刺し、意識不明の重症を負わせた。

精神科医か心理学者かが書いた記事を思い出すのです。
『ロールシャツハテストを思春期の若者と、精神疾患の患者とに受けさせたところ、テスト結果はさほど大きな違いがなかった』と解説していたのを。

 

朝のテレビニュースでは、二つの事件の共通点を思春期の恋愛ととらえ、同年代の男女へのインタビュー試みていました。 

5ヶ月前に交際中の男子と別れた女子高生は、「彼氏が別の女子高生と一緒に下校したり、校内でも後ろから女の子に飛びつかれておんぶしたり、、、。彼氏は友達としてじゃれ合っていただけだと言うけど、なんか嫌になった」と。

彼氏から振られた理由を、ある女子高生は「自分の『好き』が重すぎたのかもしれない」と振り返っていました。

 交際中の男女は「卒業までお互いに好きだったら結婚しょうと言っているのです」と微笑んでいました。

教育評論化の尾木ママは、16歳は親を拒否して異性との関係を求める年頃、16歳でファーストキスを体験する比率が最も高いのですと説明しています。

16歳の男女からのメッセージとしては、十分にうなずける内容です。 

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恋愛関係のもつれが良からぬ方向に崩れていくのは、よくある話です。
それが16歳どうしの男女でも別に変わりはない。
しかし殺人や傷害事件につながったとなると、なぜ、なぜ、なぜ、と他人事ではなくなってくる。
同じような年ごろの子供をもつ親の心理ですね。
「16歳という精神的な未熟さが生んだ悲劇」と安易に片付けてはいけない。
もっと慎重に事実を検証しなくてはと、結論を思いとどまります。
でも、さまざまな角度から検討すればするほど、結局『精神的な未熟さが生んだ悲劇』に帰還してしまうように思えるのです。

16歳、17歳あたりが人間的にもっとも脆い。
ひとり立ちしかかっているものの、足元があやうい、物を見る目が甘い。
学校での評判がすべてだと思って安心していると、痛い目にあうのです。

生徒会委員の仲良し秀才5人組が、オヤジ狩りで補導され、クラス委員のマドンナ的存在の子が、じつは援助交際で小遣い稼ぎをしていたなんて話は幾らでもありそうです。
そこまで表裏の濃淡ははっきりしていないけれど、16歳は集団化したとたんに地面に直座りして傍若無人な振る舞いに走り出すのはよく見かける光景です。

若気の至りとか、単なる好奇心旺盛な若者と呼ぶには、あまりにも16歳の事例が多すぎる。
16歳は翌年には17歳に、17歳は18歳になる(当たり前ですね)。
揺れ動きの激しさは、16歳、17歳の専売特許に見えてくるのです。

これは知能レベルの問題ではなく、もののとらえ方の問題です。
16歳、17歳はいままさに、足元の悪い、転びやすい道を歩いているのです。
尾木ママの言う『親を拒否して、異性との関係を求める年頃』がまさに悪路なのです。

全く異なる原因であるにもかかわらず、16歳、17歳の思春期の子供たちの精神状態と、精神疾患の患者の精神状態がとても似通っている。
かれらは、気が付いていないが、思いもよらぬハンデをいま背負わされている。
危うく揺れ動く精神が発する言動は、暴力的であったり、妙になまめかしかったりで、大人を驚愕させる。
かと思えば、純粋で正論一辺倒であったり、思春期ならではの一途さだったり、偏屈であることにアイデンティティーを見出したり、世界中のすべてにムカついていたり、とにかくバリエーションに富んでいる。
だが、本音ではないのですよ。
16歳、17歳がもたらす一過性の流行り病みたいなものなのです。
行き場を失った、その病が、オヤジ狩り、イジメ、援助交際、万引きと言うかたちに結実されて世間に問題提議する。
16歳、17歳の個人の場合よりも、複数人集まった状態が起源となっている。

ひとりでいる場合には常識的であるのに、集団となった瞬間に突飛な方向に傾いてゆくのも16歳、17歳の特徴でもある。
16歳、17歳どうしの相互作用として立ち上がってくるのです。

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今回の16歳高校一年生が起こした殺人と傷害事件をどうとらえるべきか。
経験がない無垢の精神状態。
それでも、知り得る範囲で駆け引きもするでしょう。
人間ですから虚勢も張るし、ウソもつく。
初めての男女交際でどんな摩擦が起きてもおかしくはない。
逆に、上手くいく方が不自然。
ケンカにならないとしたら、どちらかが我慢しているか、お互いに我慢をしているか。
絶対に100%の自分をさらしてなどいない。
だって、16歳でしょ!

本人の自供なくして、曖昧な推測をしても始まりませんが、「16歳という精神的な未熟さが生んだ悲劇」と結論付けられる可能性が大きいように思えるのです。
亡くなってしまった女子高生の方は本当にお気の毒です。
せめて、重症でとどまった男子高生が元気に復活してくれるのを祈るばかりです。

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