田中麗奈主演『真昼の悪魔』・良心の呵責を追い求める悪魔

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田中麗奈さん主演で人気を集めるサイコサスペンスドラマ『真昼の悪魔』。

 

外科医・大河内葉子とはいかなる人物なのか?

 

いったい、いつから罪の意識を失ったのでしよう?

これが、このドラマのど真ん中に据えられたテーマです。

人間が悪魔に変身した瞬間はいつなのか?

彼女の中に巣を作る悪魔とは、母親殺しですね。

母親を殺した罪の意識に耐えかねて心に蓋をした

そして母親殺しの記憶をも封印したのでしょう。

そこが転機なのです

おそらく彼女自身がその転機を知った瞬間に、すべての疑問が解き明かされるでしょう。

 

 

知った瞬間に、罪の意識を取り戻し、悪魔から人間へと戻るのです。

 

父の死すら、あれだけ冷静に受け流していたのですから、それ以上の肉親となると母親しかいないですから。

 

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「罪を感じない事」は人間としては大きな欠陥です。

 

殺す事は悪い事とわかっている、でも殺しても何も感じない。

 

残るのは「なぜ感じないの?」という違和感だけ。

 

それを信じたくない為に、また一人、また一人と手にかけ自問してゆくのです。

 

 

罪の意識を感じないが故、大河内葉子は殺人が繰り返されるというパラドックス。

 

「こらならどう、こらならどうよ?」と自分が犯した殺人をもって胸に問いかける。

 

 

「ねえ、罪の意識を感じる?良心の呵責を感じる?」

「いや、これっぽっちも感じないさ」

そして次の殺人へと、、、。

 

人を騙し、あやつり、殺す。

それでも一切罪を感じない悪魔のような美女。

 

しかし、反社会性人格障害ではないのです。

 

精神医学では、良心が無い人を反社会性人格障害と呼びます。

 

もう少し「精神疾患の分類と診断の手引き」を読み進んでいくと、以下の7つの特徴のうち3つ以上に該当した場合、反社会性人格障害と疑うことができるとされています。

 

 

①社会的規範に順応できない

②人をだます、操作する

③衝動的で計画性がない

④カッとしやすい、攻撃的

⑤自分や他人の身の安全を全く考えない

⑥一貫した無責任さ

⑦ほかの人を傷つけたり虐待したり、ものを盗んだりした後で良心の呵責を感じない

 

 

 この中で大河内葉子が該当するのは、項目②と⑦だけであり、反社会性人格障害とは考えづらいのです。

 

彼女の中に住む悪魔は、「良心の呵責」と「罪の意識」を追い求める一風変わった悪魔なのです。

 

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『真昼の悪魔』と同じスタッフが製作したユースケサンタマリアさん主演の『火の粉』では、境界性人格障害の主人公が隣に住む一家を恐怖のどん底に突き落としました。

 

真昼の悪魔も、もしや人格障害者によるサイコドラマかと思いきや、そうではないのです。

 

ライオンの子はライオン。

可愛く見えても、あっという間に鋭い爪、歯が生えそろう。

 

甘く見てかかると、八つ裂きにされてエサとなる。

 

大河内葉子も悪魔は悪魔なのです。

悪魔の思考回路を舐めてかかると痛い目にあう。

それにしても悪魔ぶりはすごい。

人間の心は相対的に機能するのを熟知している。

 

大切だとう思う事でも、もっと緊急度の高い事態に追い込まれるとたちまち優先順位が逆転してしまう。

 

 

疑いをかけてきた入院患者にガンだと告げて、意識をそらすあたり、内なる悪魔と別に、この女医ヤバくねえ、つて感じですね。

 

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