心に蓋をするとは自分にウソをつくこと。そして自分がわからなくなる。

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以前、心に蓋をするとは「自分で自分にウソをつくことだ」という記事を書かせて頂きました。

それによって、自分自身がわからなくなってしまう、と。
楽しい事が楽しいと感じられなくなってしまう、好きな事がわからなくなってしまう、と解説させて頂きました。

 

今回は、「心に蓋をし、自分で自分にウソをつく」とはいったいどんなことなのかを、例をあげてわかりやすく解説させて頂きたと思います。

 

自分に正直に生きてゆくのが良いのはみんな承知しているのです。
でも、何でもかんでも正直に、感情のおもむくままになんてできるわけがない。

人生なんて咄嗟の判断の連続ですから、いちいち自分にじっくり相談しながら歩んでなどいけないですよね。

だから、あまり杓子定規に考える必要なないのです。
だいたい、でいいのです。

大まかに合っていれば、それでいいのです。

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【心に蓋をするとは】

 

もう一度、原点にもどりますね。
シンプルに考えますよ。

あなたがウソをつきました。
その結果、事態が平穏に収まりました。

「嘘も方便」だとあなたも納得できています。
こういうウソはOKなのですよ。
何も問題ないのです。

 

心に蓋をしている事にはならないのです。
なぜなら、あたは、自分がついたウソに対してやましいと感じていないからです。
虚言癖とは全くの別物です。

ウソをついた事を後悔していないからです。

あんなウソをついてしまって、なんて自分はズルい人間なんだろう、などとくよくよしていないからです。だから、そのウソはOKなのです。

心に蓋をするとは、自分の抱いた感情と逆の感情を持とうとする事です。
いわば、感情のコントロール、脳のコントロールです。

 

ウソをついた後で、いけない事をしてしまつたと後悔し、罪悪感にさいなまれ、それに耐えきれなくなって「私はウソなどついていない」と真逆の感情で自分を抑え込むことなのです。これが自己欺瞞です。

 

すると、ここで脳が驚くわけです。
最初に言ったウソは、いったいなんだったのか?と。

 

ウソだったのか、本当だったのか、わからず脳は右往左往するわけです。
これが、自分で自分がわからなくなった状態、自分の気持ちがわかならい状態です。

 

コーヒーブレイク 🙄

『恐怖を楽しむ・真夜中に一人でホラー映画見れますか・闇と孤独が恐怖を増す』
『タクシーでゴキブリがでた!』

 

 

【心に蓋をする・例】

 

例をあげて説明しますね。

あなたが勤めている会社にとても厳しい3歳ほど年上の先輩がいます。

パソコンでの書類の作成、電話の応対、なんでも事細かく厳しく指導してくるのです。

それで、1日1回くらいの割合で、「わたしの指導は細かすぎる?厳しすぎる?」と確認してくる。

 

あなたは、正直、どうでもいいような事は自分流でやらせてほしいと思っている。

一度だけ、自分流ではどこがいけないのかをやんわりと聞いてみたが、先輩はかんかんになって怒り、それいらい全面服従となっている。

 

あなたは、顔では笑っているものの内心不満でいっぱいになっている。

先輩の指導に、わかりました、と返事をするたびに自分に対してのイライラがつのる。

そして「わたしの指導のしかたはわかりづらい?」と聞かれるたびに、
「いいえ、大変勉強になります」と返事をする自分が嫌でたまらない。
こんな状態だったとします。

ここには問題が二つ隠れています。

 

ウソをついている自分(「大変勉強になります」と返事をする自分)への自己嫌悪が一つ。

もう一つは、強引で相手の意見を聞き入れない先輩への憎悪、そのものです。

前者が、心に蓋をするという問題です。
後者は、パワハラ問題です。

 

二つの問題が絡み合っているので少し複雑ですから、整理しますよ。
始めに後者のパワハラ問題について解説します。

 

権力をかざして立場の弱い者を従わせようとする怖い先輩に反抗できない。
そんな弱虫な自分に腹がたって仕方ない。

パワハラを受けた人は、たいてい、このように感じます。
でもパワハラに反抗できないのには、共通した理由があるのです。

ただ弱虫だというわけではないのです。

これをロジカルに理解しておくと自分の感情のバランスを取りやすくなります。

 

相手の物言いはきついが、自分よりも経験があり、突き詰めていくとやっぱり相手がた正しかったという結果になりそうだから、もしくは、なるかもしれないから相手のいうことに従っている。

 

こういう人って、わりと多いですから、ここではパワハラの一つの手段だと認識しておいてください。

 

別の機会年上だし(上司)だから、会社の上層部ともつながっていて、反抗すると社内での自分の立場が悪かなるかもしれないと感じるから嫌々従っている。

 

自分は今まで他人と争い事などしたこともなく、単に反抗するのが怖いから従っている。
 

 

上記の例では、あなたは一度、自分流ではいけないかを先輩に打診しました。
そのときの先輩の反応がトラウマになっています。

 

かんかんになって怒った先輩が怖いと思ったのです。
だれだって急に大の大人が怒りだしたら怖いと感じますよ。

 

声を荒げる人の特徴としては、相手と腹を割って話し、互いの意見を聞いたうえでこの先のやり方を決めよう、という意思はないです。

 

ヤクザ、暴力団、チンピラ、あのあたりが勢いだけで勝負をつけてしまおうという時の手段です。

 

こういうのを、どのように切り崩すかを解説させて頂きたいと思います。

大切なのは、パワハラ問題であると特定することです。

(パワハラに対する解決策は後回しにしますよ)

 

そうすると、事態は一変して理解しやすい構造になります。

先輩の説明が自分にとって有益でないにもかかわらず、「大変勉強になります」と愛想笑いをしてしまう事が、心に蓋をしている事だと気付くわけです。

 

なぜ、愛想笑いをしているかといえば、パワハラに対して有効な対抗策を持っていないからです。

よって、パワハラを止めさせ、正々堂々と先輩の教え方や、事細かい指導は自分には向いていないと冷静に話し合う事ができれば、そこで初めて先輩が正しかったのか、あなたがただしかったのかを見極める事ができるのです。

 

仮に、先輩の言う通り細かな指導がなければ、あなたが成長しないとわかれば心に蓋をするのというものではなくなるのです

ウソをついていても、本人が自己嫌悪に陥らなければ心の問題にはなりません。

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【罪悪感の違い】

 

例えば、お腹が空いているけれども食べ物を買うお金がなかったとしましょう。

その人はスーパーマーケットの食料品売り場でおにぎりを万引きしてしまいました。

みなさんの感覚なら、いくらお腹が空いていたとしても家に帰るまで我慢すればいいじゃないかという事になるでしょう。

 

でも、この人には帰る家が無かったとしたら、どう考えますか?
もう、3日間も何も食べていないとしたら。

口にしたのは公園の水道水だけだったとしたら。

 

それなら仕方がない、許してあげましょうと考える人も何人か出てきます。

いや、だめだ、どんな状況になろうとも、万引きなど許せるわけがない、と考える人もいます。

 

帰る家がないならホームレスの仲間に入り、無一文で暮らしてゆく術を身に着けるしかない、と主張する人もいるでしょう。 

 

正解は一つだけではないのです。

 

万引きをした人が、悪い事をしたと思いながらも、飢えていたのだから仕方がないじゃないか、悪くない悪くない、と自分に思い込ませようとした時点で、心に蓋をしたことになります。

 

 

最初から、このままじゃ飢え死にする。

おにぎりの一つも盗んで食べるしかないと、割り切っていたなら、心に蓋をしたことにはならない。

精神衛生上、健康なのです。

 

悪い事だと認識するかしないかは、その時の状況によっても左右されますが、むしろ当の本人が持っている道徳観念にかかってくるのです。

 

法律的には正解は一つで、有罪ですね。

話しは少しそれますが、無人島に二人の人間が漂流のすえ、たどり着いたとします。

食べ物が無いのです。
二人は生きるために殺し合いをはじめたのです。

一人が死に、一人が生き残り死体の肉を食べて飢えをしのいだ。

この場合には、法律的には正当防衛にあたるそうです。

しかし、心に蓋をするという観点からは、人を殺し、その肉で飢えをしのいだとなれば、法律とは別に、心の問題がでてくるのです。心をコントロールしようと考えます。

 

おそらく「人間にあるまじき行為をしてしまった」と、良心の呵責にさいなまれるでしょう。

 

そして、それに耐えきれず「正当防衛だ、仕方がなかったのだ」と心に蓋をかぶせるでしょう。

 

【価値観の違う人たち】

 

働かずに人の物を盗んで生き延びるのが、美徳とされて育ってきた人にとって、万引きなんて普通の事で、そこに精神衛生の問題など存在しません。
平気で嘘をつく人たちです。

 

盗むのが美徳というものとして海賊がいます。

東アフリカ海域に出没して、商船やタンカーなどが襲われ大きな被害が出ています。

かれらの価値観は、盗んだ品物の額でしょう。

盗みとは別ですが、国際テロ組織などは、対立関係にある国家に被害を与える事を 美徳と考えています。

 

テロ被害がマスコミ報道されたあとで、自慢げに犯行声明を発表するわけです。

宗教上の規律で、牛肉を食べてはいけない人、豚肉を食べてはいけない人、お酒を飲んではいけない人がいます。

 

彼らにとっての悪と、私たちにとっての悪とは異なってきます。

これは良い悪いでなく、何を崇め奉るかという問題ですね。

 

価値観にも差異がでてきて当然なのです。

 

ただ、宗教の自由を認めず、本来の目的とは真逆に宗教の違いが争いを誘導することになってしまうと、本末転倒となつてしまのです

 

【人格は本人が選択して作られる】

 

日本文化という比較的統一された価値観のなかで育ってきた日本人にも、道徳や価値観にばらつきはあります。

 

厳格な家柄で育てられた人と、ルーズな環境下で育てられた人とでは価値観も、善悪の判断基準も異なってきます。

 

厳格な家で厳しい教育を受けた人の方が、求める理想が高く、こんなことはすべきではないとか、あんなことをしたら心がけがれるなど、モラルに対する判断基準は高くなりがちです。

 

だとすると、心に蓋をするという行為において、不利になってしまうのではないかと推測することができます。

 

気高いモラルをもって生きていくぶん、ちょっとした過ちでも見逃すことができず、後悔ばかりする毎日になってしまうと推測するわけです。

 

確かに、ある面では、その通りなのですが、人間は成長とともに行動範囲・視野が広がっていくものですね。

 

子供の頃に重きを置くべきものが家訓だったとしても、学校で多くの友達や先生と出会い、 異性とも出会います。

 

その中で、子供の頃両親から受けた影響よりも何倍も強いインパクトを受けることになります。

 

学校での授業、好きな書籍、映画など、それまでの自分の価値観とかけ離れた価値観が次々を押し寄せてくるのです。

 

感化されたものがご本人の血となり、肉となるのです。

一人の人間は日々多くのものから影響を受け、そのたびに少しずつ変化していってるのです。

 

だから、厳格なご家庭で育ったとしても、成長してゆく環境によっていかようにも変わり、一つの人格としてなってくのです。

 

 

友達との付き合い、異性との付き合い、読んだ本、観た映画、みんなあなたの責任で選択したものですから、それらによって影響され存在しているあなたの人格は、あなたの責任によって作られたものであるのです。

 

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【心に蓋をしない為に】

 

一番確実なのは、嘘をつかない事です。

世の中には、当たり前のように嘘をつく人がいます。

正直者はバカを見る、と思っているのでしょう。

自分にとって都合のよい嘘ばかりつく。

こういう人は、自分は機転が利くとか、世渡り上手だと錯覚をしているのですね。

 

でも、時間差でそのツケが絶対に回ってくるのです。

あの人は嘘つきだ、という噂がたって人から信用されなくなる程度なら、まだマシ。

 

嘘をついた事に多少なりとも反省しはじめてから地獄を見ることになる。

 

潔くすべてのウソをすべて認めて、みんなの前で謝罪できれば救われると思いますよね。

 

そう簡単にはいかないのです。
ウソを謝罪した後に引きずり込まれるのが自己嫌悪です。
なぜあんなウソをついてしまったのか。

自分で自分を嫌いになる。
それが何年も何年も続くのです。引きずるわけです。
自律神経失調症や不安障害などの精神病にかかる人もいます。

そして、それに耐えられなくなったとき、 心に蓋をしようとする。
あれはウソじゃなかった。

 

あのときは、本心からそう思ったのだ、と。

そして自分で自分がわからなくなっていくのです。自分の気持ちが分からなくなるのです。
  こうなると最悪です。

自己嫌悪の段階でうつ病を発症するか、心に蓋をした反動が出てきたところで(自分で自分がわからなくなる)統合失調症を発症するかです。

 

年齢とともに、精神にも疲れが出てくるのです。

普通に正直に生きている人とて、少なからずウソをつき、自己嫌悪に陥るのは珍しくありません。

 

それらをお年寄りに親切にするとか、ボランティア活動をするとか、親の介護をするとかで帳消ししながら生きながらえていくのです。

 

ですから、ウソをついて自分だけが得をするような生き方を選んだ時点で、その人はあとでこっぴどい仕返しが待っていると覚悟しなければなりません。

 

 

この世の中、ズルい事をして最後まで幸せに暮らせるほど甘くはないし、逆に正直にこつこつと生きていく人にとっては捨てた物じゃないのですよ。

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