『子育て第四コーナー』娘は「超うける!」を連発・息子は無口

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父と娘の会話

 

「あたしがもらったお小遣いなんだから、何に使おうが自由でしょ!」
と高校生の娘は父親に食ってかかる。
「そりゃそうだけど。少しはためになる事に使ったらどうだって言ってるんだよ」
「ためになる事ってなによ」
「そりゃいろいろあるけど、本を買って読むとか、クラッシック音楽のCDでも聴いてみるとか、編み物でも習ってマフラーの一本も編んでみるとか、いろいろあるだろ、、、。」
「超うける!いまどきの女子高性でマフラー編む奴なんかいないって。会社いって同年代のオヤジに聞いてみい。」
これ以上言っても無駄だとオヤジは思ったが、それよりもなによりも、
あの『超うける』ってのが気に食わない。なにが、超うける、だ!
親をおちょくってるのか、バカ娘が!
だいたい今の高校生は言葉使いがなってない。
ヤバイ、ヤバクない?超ヤバイ、、、。

「なによ、急に黙っちゃって。そんなことして同情引こうったってダメなんだからね」
「お前に同情してもらうほど、オレは落ちぶれていないぞ。ゴタゴタ言ってないで本買って読め」
「あっ、そうそうちょうどいい。社会のレポートでさあ、父親の仕事について書くってのがあったんだわ。ちょっと協力してよ」
オレの仕事に興味を持ったか。
まあ悪くない宿題だな。
いっちょ協力してやるか。

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娘は自分の部屋に筆記用具をとりに行って戻ってきた。
「はい、どうぞ」
「なんだよ、そのハイどうぞってのは」
「仕事だよ、さっき言ったでしょ。もう忘れたの」
「忘れちゃいないけど、唐突だろ」
「唐突?あたしに何か期待してるわけ?超うける。」
またでたぜ、超うける。
こむかつくんだよ、その超うけるってが。

「オレの仕事はだなあ、カクカクシカジカで、、、、」
「それって、超つまんないでしょ」
「なにが超つまんだいでしょだ!オレの仕事のおかげでお前らは飯を食えてるんだからな」
「飯を食える食えないの問題じゃなくて、仕事がつまらないでしょって言ったのよ」
「なんで、おまえにそんな事わかるよ」
「だって話しているとき、目がキラキラしてなかったもの」
「バカ、男は目キラキラさせながら仕事なんかしないんだよ」
「まあ、いいけどさ」
「まあいいけどさ、じぁないんだよ。少しは親に感謝をして、マフラーの一つも編んで、いつもありがとうって差し出してみろ」
「超うける、自分の親にそんな事したら行かず後家になっちゃう。あーっヤダヤダヤダっ」
「行かず後家って、お前よくそんな言葉知しってるな」
「一生結婚しないで独身でいる女の人のことでしょ、これでも読書家ですから」
「ふううん、それじゃ未亡人の語源知ってるか?」
「なに、その未亡人って?」
「まだまだ、読書量が甘いな。昔は亭主が死んだ場合、その女房は亭主の後を追って自殺する慣わしがあった。にもかかわらず、この世に未練があって死にきれずに生きている女性のことを、未だに亡びない人という意味で未亡人と言ったんだ」
「法律で決まっていたの?」
「法律ってわけじゃないけど、世間一般的に、そうだったということだ」
「でも、おばあちゃん生きてるじゃん。おじいちゃんはとっくに死んでるのに」
「いや、これは昔の中国のでのしきたりで、日本じゃない。日本には旦那様がなくなった女の人といういみで未亡人という言葉が伝わってきたんだ」
「中国人、超うける、普通だったら遺産と保険金もらって、若いのと再婚じゃねえ」
どうも噛み合わない、父と娘の会話なのです。

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息子をめぐる妻との会話(息子は無口だから)

 

「楽しかった?」
「普通」

「美味しかった?」
「微妙」

「うまく出来た?」
「なんとも言えない」

 親子の間でこんな会話していませんか?
息子が高校に通いだして暫くすると、
こんな傾向が出始めるのが一般的みたいです。
高校生の息子は家では無口なのです。

何を聞いても、良くもない、悪くもない、つまり普通なのです。
「本当に普通だと思っているのか?」と胸ぐらつかんで問いただしてみたくなる。
母親(ワタシの妻)としての感情はもっとウエットでどうにも釈然としないようです。
あの面倒くさそうに物言いが引っかかるのだそうです。
せめて、もう少しからっと明るく受け答えできないものなのか。
会話を長引かせるのを敢えて阻止しているような雰囲気なのです。
もし「楽しかった?」と聞かれて、「もの凄く楽しかったよ」と答えたら、
えっ、どこが?
どんな風に?
もう少し具体的に?
ええ、それから、それから?
と迫ってくるのを予期しているようなのです。
まあ、会話するのが苦手というわけじゃないと思うのですが。
だって、友達とは楽しそうにしゃべっているじゃないですか。
いや、話しているの?
毎日休まず学校には行っている。
部活にも参加している。
だからって友達と仲良くやっているとは限らない、、、。
完全に妻の考えすぎ、とりこし苦労。
「高校生なんてあんなものだろう!」とワタシレは言うものの、妻は納得しない。
中学生の頃はもっと明るかったとか、
学校であったことを話して聞かせてくれていたとか、、、、。

「何か悩みでもあるのかしら?」
「そりゃあ高校生なんだから悩みの一つや二つあるだろう」
「どんな!」
「知らねーよ。どんな悩みなのかなんて」
「聞いてみようかしら」
「やめとけよ、そもそも悩みがあるか無いかだって定かじゃないのだから」
「今、あるっていったじゃない!」
「だから、あっても別におかしくはないって言ったんだよ。高校生の頃、お前だって悩みくらりあったろう」
「どんな」
「知らねーよ」
こんな調子で夫婦の会話はもつれていくのです。
放任主義大賛成とは言いませんが、母親というのはああも細部にわたって子供のことを知りたがるのですかねえ。
「あの子ねえ、変な電卓使っているのよ。うちにあるようなのじゃなくて、数字の上にいろいろな記号みたいなのがついてて。計算が苦手で困っているのかしら」
「それ関数電卓だろ。今の高校生はみんな使うんだよ」
「それじゃあさあ、このまえあの子の机の上に国語の教科書が置いてあったから、中をペラペラっとめくってみたの。そしたら全然使った形跡がないのよ。ほとんど新品同様なの。国語の授業に出ていないのかしら」
「教科書とは別の教材をつかって授業しているんだろう」
「どんな」
「先生が作ったプリントを配ってやる授業とかさ」
「なんで教科書使わないのよ、変じゃない」
妻の頭の中は妄想でパンパンに膨れ上がっている。
息子は何かに悩んでいるに違い無い、と。
こういうの何ていいましたっけ?
心気症ってのは聞いたことがありますけど、これは単なる親バカ?
みなさん、どうしていますか?

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 息子からの要求
 

「1日に200g、たんぱく質を食べたい」
高校でボート部に所属する息子の口からがぼそりと一言。
ボート部では舵手つきクォドルプル(漕ぎ手が4人、舵取り1人)のストロークをやっているのです。
ワタシはテレビを観ながら「たんぱく質多めってことが、大丈夫だろう」と超軽い返事。
TVドラマが華僑に入ってきたところなわけです。
息子はその超軽い返事に抗するように通学用の鞄からA4サイズの紙1枚を取り出してき。
ボート部OBのボランティアコーチが作成された資料の中の1ページです。
高校と大学とボート部一筋でやってきた筋金入りのボートマン。
厚さにして3~4センチほどの資料には、ボート部員に必要な筋トレの方法から栄養補給に至るまで様々情報が満載なのです。

妻は台所から居間に出てきてA4用紙を凝視します。
「この前言っていたのは、1日の摂取カロリー5000kcalでしょ。計算していつも食事作っているからカロリーは心配ないわね」
1日に5000kcal摂取させるのは至難の業ですが、なんとかそこまではクリアーできているようなのです。
「たんぱく質200gはかなり難しいとコーチも言ってたよ」と今度は妻に向って息子が一言。
妻はおもむろにスマホで『たんぱく質を多量に含む食材』と検索をかけている。

常識ではありますが、たんぱく質には魚系、肉系、植物系があり、
肉系には脂肪が含まれているのでダイエットには注意と記されているとの事。
息子の場合は、1日5000kcalを摂取する必要があるため、脂肪などの心配は無用なのです。

検索結果が下記の通りです(食材100gに含まれるたんぱく質の量)
しらす干し: 40.5g
いくら: 30.5g
たらこ: 28.3g
スモークサーモン: 28.3g
アジ: 27.5g
まぐろ: 26g
イカ: 24.1g
 牛肉(腱): 28.3g
ささみ: 23.g
生ハム: 22.7g
豚ヒレ: 22.8g
鳥胸: 22.3g
プロセスチーズ: 23g
ピーナッツ: 25.5g
アーモンド: 19.2g
スパゲティー・マカロニ: 13g
干ししいたけ: 19.3g
舞茸: 3.7g
しいたけ: 3g
*スパゲティー・マカロニにもたんぱく質が含まれているのにびっくりしました。

 

 成人男性が摂取すべきたんぱく質は、1日あたり60gくらいが平均らしいのです。
それを4倍の200g摂取させよとしたら、どうすればいいのだ!と妻の内なる声。
ちなみに、息子が言うには200gを5週間続けたい」とのこと。
まずは次の大会で入賞を果たし、なんとしてでも全国大会への出場権を獲得したいというのです。
そうと聞いたら親としても最大限協力するしかない。
妻の鼻息はますますヒートアップしていく。
ワタシに対し「早く目を覚ませ!そんなものを見て喜んでいる場合じゃないぞ!」無言のプレッシャーを掛けてくる。

翌朝、息子の朝食がいつもとの定番から変化していました。
普段は一日あたり5000kcal摂取を目標にしているため、とにかく炭水化物を目いっぱい食べさせていたのです。
寝起きの息子がかろうじて食べきれるのが焼きもちを2個。
それが、今朝は焼き餅2個の上にスライスチーズが乗り、
更にハムエッグが追加されていたのです。
チーズ・ハム・卵から、果たして何グラムのたんぱく質が摂取できるでしょうか?

 食卓テーブルに配膳された新たな朝食のすぐ横に、大きめの保冷バックに入った昼食弁当が置かれています。
さすがに、昨日の今日で、たんぱく質たっぷりの弁当はつくれまい。
いつも通りだとすると、お米2合分のおにぎり(デカイのが3ヶ)で、具材はツナマヨと、鮭のほぐし身(瓶詰)。
そこにハンバーグや豚肉のしょうが焼きなんかを別のタッパーに詰めているのです。

朝食のチーズ、ハム、たまごから取れるたんぱく質の合計は、せいぜい20g
昼食のおにぎりの具から25g、おかずの肉から20g
さらに、水に溶いて飲むプロテインで、50g
合計すると105g
夕食で95g摂取しなければならない計算となるのです。

 

アスリートとはかくも科学的な人種なのか?

自称アスリートの我が息子の解説によると、
たんぱく質を1日200gほど摂取するのがトレーニングするうえでベースとなるらしいのです。
食事として摂取するたんぱく質と、サプリメント的に摂取するプロテインが軸となるものの、
長時間のトレーニングが強い刺激がとなって筋肉を分解することもあるそうなのです。それをプロテクトするのがBCAA(Branched-chain amino acid)というサプリです。
トレーニングで受けた刺激によってより強靭な筋肉が作られていく。
しかしアスリートのトレーニングとは、身体を単に酷使するのではなく、
壊れないギリギリのところまでインパクトを与え、
その反動によって筋肉を再合成されているというのです。
うん、うん、わかったような、わからないような。
ちなみに、BCAAとは必須アミノ酸のうちの、バリン、ロイシン、イソロイシンを配合したもので、筋肉づくりに不可欠で、同時に運動によって特に失われるやすい栄養素でもあるのです。
ひたすらトレーニングを続けて筋肉隆々になればボートを漕ぐパワーが増し、
ボートのスピードアップにつながるというほど安直なものではないようなのです。

さらに、解説は続きます。
瞬発力として筋肉が機能する時間は限られていて
十数秒で全力を出すとあっという間に乳酸がたまってします。
疲労物質のこの乳酸をエネルギーに変えることができるらしいのです。
その身体をつくるのが、40km、50kmの遠漕トレーニングとなるわけです、と。
高校生ともなるとなかなか理屈が達者になりますね。
とても、知ッタカじゃ歯が立たないのです。

 

子育てよ!再び

 1時間番組のTVドラマが終わりワタシはソファーかむくりと起き上がり、食事のときのテーブルでなにやら細かな表を作っています。
「一日あたり、たんぱく質200gかあ、しょうがねえなあ~」
妻の口調が若干男っぽく変化しました。
無理難題を問われたときの反応なのです。
この大ピンチを切り抜けられるのは自分しかいない、
と職人モードに突入したときの証なのです。
私がやらずに誰がやる。
いっちょう一肌脱いでやるか、といったところなのですしょう。

妻が職人モードに変身したのも、妙に浮き足立って色々な食材を調べ、たんぱく質の含有グラム数をチェックしたのも、理由があるのです。

単純に息子と関わりあえるのがうれしかったのですね。
息子が久々に親に頼ってきたのがうれしかったのです。
なんとも、懐かしい感じだったのでしょう。
今晩は鉄板だして焼肉&焼きソバを食べようとか、
夏休みはオートキャンプ行ってみたい。、
あれこれあれこれリクエストばっかりだったのですが、
高校ともなると勉強にも関与できないし(難しくて分からないのです)、
部活の練習を聞いてもつれない返事しか返ってこないのです。
男の子なんてどこのご家庭も同じようなもんのだと分かっているのですが、
何か寂しいのですね。
そこに持ってきての、たんぱく質200g。
妻の職人モードへと突入したのでした。
子育てよ再び、といったところです。

 

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