密室の恐怖、逃げ道なし|夏の夜のタクシーでゴキブリが出たぞ!

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密室の恐怖

敢えて選ぶとしたら、どっちがいいです?

『自動車を運転している最中、ダッシュボードの上をゴキブリが横切った。と、すぐさま戻ってきて、こっちを向いて止まった。』

 

『5分ほどノンストップの高速エレベーターにゴキブリが出現。搭乗者はあなたとゴキブリだけ。エレベーターの浮力に刺激されゴキブリも羽ばたいた。』

いやーっ、どっちもどっちですね。

 

これが自動車やエレベーターみたいな密室だから恐怖が高まります。

 

体育館くらいあれば密室感がないですから、ゴキブリがこっちを向こうが、飛び立とうがどうってことないですね。

 

でも狭いと怖い。風呂場も結構怖いですよ。

こっちは裸ですからね、無防備感が半端なくて。

 

 

 

 

 

 

 

8月のエピソード

 

極寒の冬なので、暑い8月のエピソードを一紹介させてください。

 

蒸し暑い8月の夜、取引先からの帰りの話です。

 

ザーザー降りの雨の中をタクシーで駅に向う途中、大ぶりのゴキブリが姿を見せたのです。

 

運転手を含め乗車人数は4人、ほぼ満員状態。

 

 
タクシーの車中は暗闇状態ですが、街灯の明かりと、道路の両脇の民家からもれる明かりが黒々としたアーモンド形のゴキブリの姿を照らしたのです。

 

 

冷房がほどよく効き、リラックスした心の隙をつくかのように、密室の車中、助手席のシートから後部座席に素早く走ったのでした。

 

 

 「おっ、ゴキブリ!」

咄嗟に身をかわしたのですが、ゴキブリの行方を見失ったのです。

「ヤダー、どこ?どこ?どこよ!」

助手席に座っていた京子がヒステックに叫ぶ。

「今、お前の方からこっちに来たぞ」

「なんとかしてよ」

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乗用車の空間に大人4人居れば、左右前後に動けるスペースはせいぜい20、30センチです。

逃げ場の無い密室に一匹のゴキブリが放たれたわけです。

外はザーザー降りの雨で窓は開けられない。逃げ道なしですよ。

カバンからその日の新聞を取り出して筒状に丸めて戦闘態勢に入るも、敵が身を潜めている場所がわからない。

 

ヒステリックに叫ぶ京子を、黙れ、と一喝して車内灯の薄暗い光だけを頼りに、四方を探る。

 

再び運転席の背もたれ裏に姿を現した。

 

新聞紙を振り下ろそうとしたものの、後部空間の足元に素早く走込んで消えた。

 

フロアーマットの下にでも逃げ込んだのか、誰かのカバンにでも忍び込んだのか、一向に姿を現わさずタクシーは目的の駅に到着したのでした。

 

異様な恐怖でした。

 

思い出すたびにゾクゾクット鳥肌が立つのです。

 

 
  ホラー映画で、主人公がグロテスクな化け物に追い掛け回されるシーンってあるじゃないですか。

あちこち逃げ回ったあげく、廃墟となった病院に逃げ込んで、それでも化け物は執拗に追いかけてくる。

 

底なしの執念深さで逃がしてくれない。

 

病院の廊下を奥へ奥へと向かって進むしかない。

 

ようやくトイレに駆け込んで内側から鍵をかけて、

その場にへたり込む。

 

ほんの束の間の安堵。

次の瞬間、化け物がトイレの扉を開ける気配。

最高にビビりますよね。

狭いスペースって自分だけの空間として、どこか安心感のようなものがありますよ。

でも自分と化け物がその狭いスペースに居ると気付いたとき、そこは密室ならではの恐怖と化し、逃げ込んだ事を後悔するのです。 

 

 

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気持ち悪いついでに、悪乗り

 ゴキブリの羽に魚の鱗みたいのがビッシリ生えていたり、突起があったらもっと気持ち悪くないですか?

ゴキブリの走った跡にナメクジの粘性のあるヌメヌメがズルッと残っていたら嫌ですね。

 

 

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