【聞き上手】とは?いい人ぶる必要なし、聞き上手になる必要もなし!

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「聞き上手が思わぬ誤解を招いてしまった」
2017年元旦の読売新聞の、くらし面・『人生相談』に掲載された女性の悩み事です。
友人の話を否定することなく、最後まで根気よく聞き届けた結果、厄介な誤解を招いてしまったというのです。
「否定しない、イコール、意見に賛成」と相談相手の友人は解釈したらしく、それ以来、愚痴のような相談事へとエスカレートしていってしまったというのです。
こっちの都合を考えず、ひっきりなしに愚痴の電話がかかってくる。
生活に支障がでるほど頻繁で困り果てているというのです。

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友達関係ですから、心境は複雑ですね。

「あんたさあ、その考え間違っているわよ」と真っ向から反対するの冷たすぎると思ってしまう。
たいていの場合、
「そんなこと、どうでもいいんじゃない?」とか、
「あんたは、それでどうしたいの?」とか
「ずいぶん細かい事にこだわるのね」程度のささいな問題に思えても、一応黙って聞き役に回ってしまうのではないでしょうか?

本人にとっては、こだわりの局面かもしれないけれど、客観的にはどうだっていいような愚痴である事が圧倒的に多いのです。 そこで問題なのは、聞き上手な人はどう対処すべきかなのです。新聞に相談を寄せてこられて方は、聞き上手が災いしてしまったのです。

災い事を一端、棚に上げさせてもらえるとすると、この方、 コーチングスキルを駆使しているのです。気が済むまで話をさせる。 その為には相手の意見を絶対に批判しない、否定しない。 相ずちを打ちながら、相手の言葉を反芻して、しっかりと聞いていると印象付ける。 相談者の腹の内を全部吐き出させるテクニックですね。
ここで忘れてはならないのが、絶対に同意しない事なのです。 「私もそう思う」とか、「全面的にあなたの言う事が正しい!」とは、間違っても言ってはいけないのです。

プロのコーチングは、頷きながら時折、『あなたは~と考えているのですね』と、目の前で展開される相手の思いを賛成もせず、反対でせずに、間接的な言葉で自分の中立性を表現するのです。
それが無いと、「あなたも私の意見に賛成なのね」と都合良く解釈されてしまうのです。

この部分を新聞の相談コーナーでは、相手の意見だけを聞くのではなく、自分の意見もしっかりと主張するようにとのアドバイスが有りました。
勿論、聞き上手を崩す事なく、それに平行して、という意味であるのです。

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しかし、どうでもいいような愚痴の裏側に、本当の不満が横たわっているものなのです。
こんな愚痴をどう見ますか?

「山本先輩が作成した企画書に目を通して、明日までにコメントを出すようにって。それも、あたしだけじゃなくて課内の若手3人に同じ依頼を出してさあ。なんか卑怯だと思わない。三人の意見を自分の企画書に取り入れようとしているのよ。あたしなんてさ、契約社員から正社員になりたいって希望出しているじゃない。それを知っていて試しているようにも思えるのよね。」

3人にコメントを求めているなら、それなりに単刀直入にコメントをすればいいじゃないですか。コメントが無いなら、無いと言えばいい。
この女性には、それを言えない弱みがある。
気の効いたコメントを出せないと、正社員への道が閉ざされると恐れているんですね。
コメントを求めてきた相手を卑怯者だと批判して、
コメントできない自分の実力を正当化しているのです。

こういう人って少なくないんですよ。 仕事を依頼されて、自分の能力で対応できないことを素直に認められない人。 別のもっともらしい理由をでっちあげて、我が身を正当化しようとする人。

聞き上手で、すべてを聞き届けたら、それが相手にとっての本当の問題であるかどうかを見極めなければならない。
安易に、聞き上手に徹するだけなら、途中で愚痴に竿を指してしまった方がよっぽど良いのです。愚痴をこぼす相手を間違えたと、相手が悟って、別の聞き上手役を探すでしょう。
優しく愚痴を聞いてくれる相手としては、失格になるでしょうが、
そんな役はこっちから願い下げでいいのです。

 

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