医者でも手ごわいうつ病とは?新型うつ病と非定型うつ病:原因と接し方

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非定型うつ病の実例

心の風邪にたとえられるうつ病。  その中の一つに新型うつ病・非定型うつ病があります。 若い女性に多く見られるそうなんですが、精神科医にとっても手強いんです。

 で、どんな具合かといいますと、 ウイークデイの早朝、目覚まし時計が鳴るが身体が重くて動けない。  鉛のように手足が重たく感じられる。  鉛様麻痺。何もしたくない病で、頑張れないんです。

症状は普通のうつ病とよく似ているのです。

しかたなく勤め先の会社に電話をして休暇を願いでるのです。 こんな状態がここ1ヶ月も続いていて、とにかく手ごわい。もちろんフィジカル的には問題なしで、心の病気なのです。

よくよく聞いてみると、「えっ?医者にかかっていない!!」
受診しなかったのは、土曜日と日曜日に限って、全く症状が現われないからなのです。

1ケ月となると、さすがに放置するわけにもいかないと腹をくくって近くに心療内科を受診しました。

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 問診票にひととおりの病状を記載し、医師と面談。  こちらの説明に頷きながら耳を傾ける医師。

さして病状を深堀りすることもなく、願ったとおりの診断書を作成してくれた。  病名はうつ病。  思ったとおりだったのです。

長期の休養をとりながら、じっくりと薬物療法で状態を改善させることになりました。
典型的な対うつ病の療法なのです。

 

気分転換の旅行でも行くか!

 

 だが、なななんと、この患者、休暇突入と同時に体調はいっきに改善してしまった!!元気いっぱいです。  すこぶる絶好調なのです。

せっかくの長期休暇なのだから、旅行にでも出かけるかとプランを練り始めた。

うつ病で気持ちが落ち込んでいたのだから、旅行でリフレッシュするのも悪くはないと本人は解釈します

なるほど、ストレスフルな身体に気分転換はビタミン剤となりえるのです。

 

が、ここが普通のうつ病(定型うつ病)と、非定型うつ病の真逆なところなのです。

会社から長期休暇をとって治療にはいった直後に旅行に出られるうつ病患者など存在しないのです。

定型うつ病の病状は、旅行でをリフレッシュできるような甘っちょろいものではないのです。

うつ病の症状はこんなです。
  寝床で上体を起こすことすらしんどい。  寝床に居ても眠れない。  物が喉を通らない。  気力がわかない。  何も出来ないし、したくない。  絶望が身体の回りを隙間なく固める。死にたい。どうしたらいいのかわからない。
完全な精神的ストレス状態です。

 

 

やるべき事は、抗うつ剤の服用量を増やしながら、その効果が現われるのを辛抱強く待つしかない。

しかし定型うつ病であれば、確実に抗うつ剤に反応してくるのです。多少時間はかかりますが、処方された薬物が適量に達したとき患者に変化が現われるのです。これは間違いないんです。

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 むしろ、土曜日と日曜日にうつ状態を呈さない非定型うつ病の方が医者にとっても手ごわいのです。  ウイークデイでは身動きすら取れないうつ状態が続き、休日になると嘘のように晴れる。

どこか緊急度の弱い印象がある。  切羽詰まったヤバさがない。

治ったのかと本人も勘違いするのだから、家族も始めは戸惑うのです。

 

曜日による体調変化は、我々サラリーマンのブルーマンデーとハナキンとの乖離どころじゃないですよ。

ベッドから起き上がることすらままならなった患者が、土曜日になるとピンピンしているのですから。  「ふざけるのもいい加減にしろ、怠け者!」、と怒鳴りつける家族が居てもおかしくはないのです。

長期の病欠期間を旅行にあててしまうなど、本人以外には理解しづらい行動を起こしてしまう。

都合が悪い時だけ病気に逃げ込む、甘え病だといわれる所以でもあり、それが新型うつ病・非定型うつ病の手ごわいところなのです。

 

 遅刻の常習犯が、土曜日と日曜日に羽を伸ばしているところを目撃したら、仮病じゃないかと疑いたくなるのもうなずけますよね。

長期療養が必要だとの診断書を持参して、病気の正当性を主張したって、嘘にきまっていると陰口を叩かれてしまいがちな病気なのです。

次第に言った者が勝ちという、やっかみの雰囲気がしらじらと満ちてきて、ますます本人の立場を悪くする。

 

 雅子様が適応障害とか気分変調障害をうったえてから10年近くが経過し、いまだにスッキリしないままです。  おそらく、雅子様の適応障害も非定型うつ病に似たものなのでしょう。 

 

非定型うつ病の正体は?

 

表現が悪いのを承知で言わせてもらうなら、この「病気半分、健康半分」のような非定型うつ病を、専門医はどう見ているか。

非定型うつ病が、脳の視床下部、海馬、扁桃体、前頭葉の機能低下と説明する書籍を目にするが、本当にそうなのか?

交互に目まぐるしく入れ替わる好調、不調の波が、脳の機能低下であると言いきれるのか。

うつ病とよく似た症状だからといって、全く別の状態から発生している可能性だってあるじゃないかと思えてくる。

かつて、境界性人格障害が、神経症と精神分裂症の中間に位置する症状として命名されたように、今は非定型うつ病とされているものの、全く原因が異なっている可能性だってあると疑うべきではないのか。

このあと10年か20年して、この非定型うつ病の正体が判明したとき、甘え病と揶揄された人たちの苦しみが身にしみて実感できるでしょう。

精神科医、もっとしっかり可能性を追求しなえれば、患者は増えつづけるばかりだぞ! 

PS:こういった従来の精神医学が不得意とする分野の患者にスポットを当てる精神科医が出てきました。

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