カジノ解禁・人生逆転の大博打:勝っても負けても脳変質・ギャンブル依存

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『ギャンブル依存を断ち切る』という記事が2016年12月18日の
読売新聞・社会面に掲載されていました。
ありがちな記事と言えなくもないですね。
カジノ解禁法を前に、ギャンブル依存の恐ろしさを社会に訴えるのが目的だろうと思って
読み進んでいったのです。

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賭け事が日常化した家庭で育つと、ギャンブルはごく普通の事と認識される。
父のギャンブルがもとで両親が離婚し、その後、母親の実家で暮らすこととなった。
祖父は朝からパチンコ屋に通っていたから、パチンコに対しても悪い印象はないという。
本人も当然のごとくギャンブルに引き込まれていきました。
旦那さんと知り合ってからは、二人でどっぷりとギャンブルに漬かったといいます。
結婚を期に足を洗ったつもりが、旦那さんは隠れて金を注ぎ込んでいました。
発覚して、何度も止めるようにと言い聞かせても、一向に態度が変わる様子はなかった。
或る時、旦那さまが自分では止められないと泣いたと書かれていました。
記事を読んでびっくりしたのです。
『ギャンブルを止めることは恐怖だった』との一言が。
ギヤンブルを止めるようとすると、恐怖が襲ってくるという。

ギャンブル依存症に陥るメカニズムは研究によって解明されています。
ギャンブルで勝った時の歓喜の刺激が強烈な印象となって脳にインプットされてしまうのが、
そもそもの発端。
心地よい刺激、何物にも代えがたい刺激。
それを再び味わおうと同じシチュエーションを選択する。
次第に、一攫千金を狙える賭け事に共通する匂であると気付く。
この勝負にさえ勝てば、というスリルによってドーパミンが分泌され脳を満たす。
競馬のスタート前の心地よい緊張感。
パチンコ屋のけたたましい音楽と、玉のはじける音。

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異常な緊張が心地よさとして人格をも呑み込んでいく。
もはや、他の娯楽では味わえない快楽となっているのです。
身銭を切ったハイリスク、ハイリターン以外に価値あるものなど何もない。
脳はギャンブルだけにしか反応しない機能変化してしまっているのです。

焼いた魚をいくら冷やしても、刺身には戻らない。
干し柿をいつまで放置しても干し柿のまま。
元のみずみずしさは永遠に戻ってこない。

MRI検査で普通の人の脳と、ギャンブル依存患者の脳を比較してみた。
そこには明らかな違いがありました。
脳の活性化状態を色で識別してみると、ギャンブル依存患者の脳は著しく
活動が低下しているのです。
ただ、ギャンブルにだけは過剰に反応する。
バランスを失った脳。

ギャンブル依存症と診断された時には、生物学的にはもはや手遅れなのです。
一般的な統計では、ギャンブルに手を染めて7年、8年で依存症の兆候に気づく。
ここで止めてしまえば、やめられなくもない。
ギャンブルを続けながらも本人は何とか抜け出そう、まともな生活に戻ろうと試行錯誤する。
しかし、ギャンブルを続けていれば、やめたいという意思があろうがなかろうが、
脳は異常へと傾いていく。
実際に専門医を受診するまでの間に、病感を得てから10年くらいは経過してしまっているのだ。
周囲の人たちもそれまでは見過ごしてしまっているという。

ギャンブルから抜け出そうと、本人はあらゆる手段を講じるも、
病気の壁は分厚く、打ち砕くことはできない。
すでに脳が異常をきたしているから、ギャンブルが追いかけてくる。
止めようとすると恐怖が襲ってくる。
鬱や、躁や、躁鬱が併発するケースも珍しくない。
もはやまともな判断などとてもできる状態ではないのだ。

本人も家族も、専門医の力を借りる以外道はないと白旗を上げる。
だが専門医を訪れて待っていたのは残酷な告知。

『なまやさしい病気じゃないからね』と。
正常だった頃の脳とは別物になっている。
嗜癖でたくあんになった脳みそは、二度と大根にはもどらないんだよ、と。
一生の闘い、一生涯の再発防止の治療

足を洗おうとする者を襲う恐怖や、ギャンブル以外に歓喜を感じられない厳しい現実は、いかなる名医といえども撃退できないのだろう。

高価なものを家から盗み出しては質屋に入れ、消費者金融からも借金をする。
そんな周囲への悪影響だけはここで止めることができる。
しかし、本人がまとも人格を取り戻せるかどうかは保証の限りではない。

ギャンブル依存症にのめり込むきっかけは、ほんの一瞬。
勝った!泡銭を手に入れた!
この一瞬が脳に爆弾を埋め込むのだ。
ギャンブル解禁法案で、煌びやかなカジノが外国からの旅行客を倍増させる。

遊びに来た外人が脳に爆弾を埋め込んで帰国するぶんには文句は言わない。
日本人をどうやって守るかが難しい課題なのです。

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