パニック障害を緩和させる:トラウマと不安障害を薄めていく作戦・内観法

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解決の糸口を求めて

パニック障害で通院を始めると同時に、何が原因でパニック発作が引き起こされるのかを知ろうと、片っ端から関連する書籍を読みあさりました。

今みたいにインターネットが普及する前の時代です。

情報を得れば、このパニック障害から解放されるヒントが見つかもしれないと考えたのでした。

何をすればよいのかの模索が始まったのです。

すると新聞の囲み記事や、相談コーナーにも決して多くはありませんが、自分と同じような症状で苦しんでいる人がいる事を知ったのです。

これは、ちょっとした安心感につながりました。

自分だけではないという安心感ですね。自分だけじゃないという安堵です。

   
  病状としてはおしなべて、心臓の鼓動が激しくなり、いまにも心停止してしまうのではないかという強い恐怖と説明されていました。。

発作は10分~15分継続し、治まっていくというのが一般的なようです

救急車で病院に搬送された場合でも、いざ病院に到着すると何事もなかったようにケロって直ってしまうというのも特徴の一つ。

発症は飛行機のような密閉空間。

新幹線や特急列車でも同様に発症する人がいる。

原因はストレスで、その先は残念ながらまだ解明できていないとの事。

治療方法は、薬物療法及び行動療法、そんなところだと記憶しています。

子供の頃からの発症を見てみると、生まれつき、もしくは遺伝的にパニックを起こしやすい体質なのだと思うのです。

 

しかし、その当時は単純に飛行機と電車が根本的な引き金だと考えていたのです。
実際、その二つは強烈なトラウマとなっていました。

 

悪魔の存在を知ってしまった

ワタシにとってのパニック障害とは、こんなイメージだったでしょうか。
「知らなければ知らないで幸せに暮らせていたのに、飛行機が原因で悪魔の存在に気付いてしまった」みたいに位置づけ。

知ってしってしまったらからには、それを無き物にすることは出来ないのだと。

 

「病気の一種なのだから、原因を見つけて、そこを治せばいい」というふうにはとらえていなかったのです。

自分で自分に、もう一生治らない、と暗示をかけてしまっていたのです。

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 少し複雑な解説になってしまいましたので、もう一度整理しますね。

 

通院を開始した当時、自分は子供の頃から幾度となくパニック発作を経験していたにもかかわらず、それを振り返る余裕がなかったのです。

不安神経症が精神の根底にあって、そこから突発的に発症するパニック発作をひとたび経験してしまったら、一生逃げられないのだと思ってしまったのです。

その存在に気付いていてしまった以上、忘れることは出来ない、と信じ込んでいたのです

 

今、こうして自分の中のパニック発作の歴史を振り返ってみると、ワタシの脳はパニックを引き起こしやすいように出来ていることがわかります。

ストレスがかかり、ある一定以上に達したとき、パニックとして表に現われるのです。

このように理解し、トラウマと不安障害を薄めてゆく作戦をとっていればもっとスムーズだったと思うのです。

できる事と出来ない事を判別し、こうするのがベスト、という選択が可能だったと感じるのです。

生まれつきとか、遺伝という事情を考慮して、どこまでの治癒が可能なのかを判断すべきだったのです。

飛行機や新幹線が発作の引き金になりやすいのだから、乗り物の酔い止め薬を服用するように、場面場面で薬を使い分け、脳をコントロールする方法を模索するべきだったのです。

パニック発作が起こりやすい体質であったのなら、発作そのものを完全に消し去るところを治療目的にすべきではなかったのです。

発作が起こりそうな場面で脳の興奮を押さえ込む作戦をとるべきだったのです。

 

 さて再び話を記事の趣旨に戻しましょうね。

 

パニック対策の数々

ワタシがパニック発作をなくすために何をしたのかを覚えている限り列挙しますね。

  ・自律神経訓練法
  ・早朝散歩とヨガ
  ・巻き戻し法
  ・自己催眠
  ・内観法
  ・マラソン
 ・加藤締三氏の本を多読

 

 正直に話しますね。

上記では、パニック障害は直りませんでした。

ある程度の症状緩和と、予期不安は軽減できましたが、完治はしませんでした。

なにせ電車にもまともに乗れなくなってしまったのですから最優先すべきは電車の克服です。

サラリーマンを続けるためには2~3時間くらいの出張は日常茶飯事です。  それが出来る身体に何としても戻さなければならいと必死でした。

とにかく日本国内だけでも自由に動けるようにならなければ話にならないと。

 (飛行機で海外出張にいくなど、夢のまた夢、一生無理だと思っていたのです。ネガティブですね、オレ!)

 

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前述の中で、気分改善に役立ったものは『内観法』と『マラソン』の二つでした。

パニック障害で一番厄介なのが予期不安。

いつ、パニック発作に襲われるかびくびくし、懐疑心でいっぱいになり余計に不安になる。
気が付くと予期不安に引き寄せられているのです。

その不安がパニック発作へと患者を叩き込むという悪循環に陥るのです。

でも、実際、予期不安を解消するのは簡単ではありません。

逆に言えば、これさえ克服できてしまえば、80%は直ったものと言っていいのではないでしょうか。

それほど、予期不安はしつこいのです。

この予期不安をなくすための治療を施してくれる医者はなかなかいません。これが一番大事なのに、パニック障害の副産物的な扱いなのです。

 

患者が医者に求めること

パニック障害の患者に精神科医は薬を医師は処方します。

ワタシの場合はデパスでした。

これを朝、昼、晩と食事の後に1日3回呑む。

これとパニック障害に効果が認められているルジオミールです。

ルジオミールは四環系抗うつ剤で、うつ病の薬として1981年に発売されましたが、応用としてパニック障害にも効果があるのです。

医者としてみれば、これで充分と思うでしょう。

しかし患者の方は視点が少し違うのです。

予期不安に襲われた場合の頓服薬と、パニック発作に陥った場合の頓服薬があると大変心強いのです。

朝、昼、晩と一日3回の日常の薬の服用だけだと心細いんです。

昼ごはんの後にデパスを服用したものの、夕方4時頃になって妙に不安でゾワゾワしてきたらどうすればいいのか?こういう予期不安をビシッとビシッとと叩いてくれる薬が大切なんです。

もし、このように思われている方がいらっしゃったら、絶対に医師に相談すべきですよ。 

 

内観法の実践

さて、ワタシが効果あり、と実感したものが『内観法』なのですが、そこに行きつくまでに色々と試しました。

自律神経訓練法、早朝散歩とヨガ、巻き戻し法、自己催眠などなど。

通信教育講座での自立神経訓練法は、腹式呼吸でのリラックスを学び、それなりに手ごたえを感じたのですがパニック障害には対応できませんでした。

早朝散歩とヨガは、朝4時に起床し、ヨガによるストレッチで身体に緊張と緩和を覚えさせ、その後で30分~40分かけて散歩するというものです。

これも3ヶ月くらいは続けましたが(元旦もやった覚えがあります)、効果は感じられなかったのと、睡眠時間が短くなった影響が生活面で出てきてしまい断念したのです。

 

たまたま書店で手に取った本の帯に「パニック障害の患者のうち7割程度が効果ありと実感」と解説されているのを見て、早速その本を買ってみたのです。

『内観法』との出会いはそれが始めてです。

もともと単純な性格なので、大いなる期待で読み出したのです。

詳しくはインターネットなどで検索していただければ分かりますので、是非検索してくださいね。

 

ごくごく簡単に説明させていただきますね。

自分とかかわりのある人との関係をじっくりと時間を掛けて思い出すというものです。

それも自宅ではなく、専門の施設に赴き、内観法の指導者の指示に基づき行う。

 

買った書籍では、一人の女性が内観法を実践する様子が細かく描かれていました。

京都にある内観法の施設に赴き、指導員のオジサンから言われるまま、小部屋の隅のついたてで仕切られたスペースに座りじっくりと記憶の糸を手繰っていく。

「今日はあなたが小学生の低学年だった頃、お母様について調べてください。あなたの為にどんな事をしてくださったか、しっかりと調べてください」といわれ2時間、3時間放置される。

 

ご本人は与えられた課題を必死になって思い出し、いかに無償の愛にささえられて生きてきたかを実感する。

小さい頃、身体の弱く、熱を出すたびにりんごをすりつぶしたものを作って食べさせてくれた、とか細かいことまざまざと思い出していく。

遠足のお弁当に、好きなおかずを入れてくれた事とか、お遊戯会のセリフが覚えられずに困っていたとき、一緒になって練習してくれた事とか、ずっと長いこと忘れていた、いろいろな場面が頭に浮かんでくる。

 

これをやると、本当に親のありがたさで気持ちがいっぱいになる。

 

ワタシ自身は専門の施設を訪れて、数日間かけて内観したわけではないのです。
読んだ内容を見よう見真似でやってみたのです。

 

時間を区切り、思い出したことをノートにどんどん書き出し、時間がきたところで、指導員さんに報告するつもりで、書きなぐりを清書しました。

 

涙でてくるんですよね、この内観法。

親のありがたさと、その無償の愛を長いこと忘れていた申し訳なさがあいまって、物凄い感情となって自分の内側から噴出してくる。

 

流れ出る涙が全然止まらない。

止める必要はないのです。涙活です。

ひととおりの内観が終わったとき、とてもさっぱりした気持ちになるのです。
支えられて生かされてきたことに気付くのです。

 

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 もう一つ効果があったのは『マラソン』です。

一定のリズム運動によって脳内でセロトニンが生成されると実証されています。
その効果も実感できます。

5km~10km位の長距離をゆっくり走るので、平日は出来ません。

 

土曜日か日曜日のいずれかに走ることで、1週間を活動的に過ごすことができるようになります。

 

1週間に一回走るだけで、その後の平日の気持ちが持ち上がりますよ。

シャキッとしてきます。

 この二つと、処方された薬物療法で電車をみごとに克服することができました。

 

しかし、残念なことに飛行機にまでは乗れるようにはならなかったのです。

 

次の記事で、パニック障害からの転換点について書かせて戴きますね。

 

是非お楽しみに!

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