部下に耳を傾ける上司
部下の言い分に親身に耳を傾けてくれる上司って魅力的に映りますよね。
仕事がつらいとき、仕事に行きたくないとき、部下の話をじっくりと聞いてくれる上司がいると気持ちがほっとするのです。
一回り以上も年上で経験豊富な上司ですから本当に有り難いことです。
頭ごなしに意見するわけでなく、
モチベーションを上げるために、
そして部下の育成指導の為に否定的な言葉を差し控え、
言い分を穏やかに聞いてくれる。
懐が深い、器が大きい、人間ができている、そんなふうに映るのも もっともだと思います。
でもね、あなたの話に耳を傾けていてくれるその上司は腹の底で何を考えているんでしょうか?
一度、じっくり上司の様子を観察してみてくださいな。
同僚が上司に相談しているときの様子でも結構です。
じっと観察してみてください。
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上司はコーチングのマニュアルどおり
「あなたの意見は、ちゃんと聞いているよ」とばかりに適度に相槌を打つ。
要所要所で相手意の言葉を繰り返す。
「、、、どうしても下請け会社が生産量を調整してくれないのには、本当に困っているんですよ」と部下が相談します。
「なるほど、下請けが生産調整をねえ、、、。」と上司は心配そうな表情で部下の顔を覗き込みます。
でもその上司、腹の底では「下請けの生産調整なんてどうだっていい!結果を出せよ、結果を!」と思っているかも??
でも、そんなことはおくびにも出さず、部下の言葉にじっくりと耳を傾ける。
これはコーチングという技術で「部下のやる気を引き出したり、モチベーションを維持させたり、一段上の仕事に挑戦させる」、その為に考案された心理操作の武器の一つです。