何をやっても上手くいかないと悩む前に!詰めの甘さが勝負の別れ目

Pocket

 最後の詰めが肝心・勝ち切る

 数年前からサッカーの試合の実況で『勝ち切る』という表現が使われだしました。
『勝つ』ではなく『勝ち切る』なのです。
そこに至る背景が幾つか有って、その最たる例が
1993
年のFIFAワールドカップアジア地区最終予選のドーハの悲劇でしょう。




試合終了間際のロスタイム、イラン代表が日本ゴールに同点ゴールを決めた。
これで日本は初のワールドカップ出場の夢は消えさったのです。
その後も日本サッカーは得点力不足から、ボール支配率で試合を圧倒しながらも、
結局得点できずに試合に勝利できない状態が続きました。
相手にゴールを許し同点に追いつかれ、勝利を逃すことも多々ありました。
この『勝ち切る』には、あと一歩のところで勝利を逃してきた日本サッカーの
苦悩ともどかしさのニュアンスが宿っているのです。


『フルマラソンを走り切る』の『切る』、『テストで全力を出し切る』の『切る』、
『牛丼3杯を食べ切る』の『切る』が最後までやり尽くし、
勝利を勝ち取った達成感をあらわしているのですね。
こうして、この『勝ち切る』の表現は市民権を得たようです。
サッカーの試合の途中で、選手どうしが接触したり、足を引っ掛けたり、
ヘディング合戦で肘鉄を食らったりで、
グラウンドに倒れこんでいる選手がいるじゃないですか。
少し前のテレビ実況では「おおっと、XXX選手がグランドで傷んでいるようです」
と言っていました。
妙な日本語だなあと思っていたのですが、今は使われることがないみたいです。
あれって、文部省あたりから指導が入ったのですかねえ?
「試合中に怪我をしてグランドで倒れている選手を傷んでいると表現するのは不適切です」とか。

 詰めの甘さは禁物

 

『難解な論文を読み上げる』(声を出して読むという意味ではなく)の『上げる』の部分は、細かな端々までをしっかり理解したというニュアンスを醸し出しています。
読むには読んだけれど、イマイチ意味が分からないとか、
なんとなく消化不良気味ということはない。
完全に内容を把握した!と胸を張っている感じです。
つまり、『牛もつ煮込み』の『込み』の部分がそれに相当する。
これが重要なのです。
ただの、牛もつ煮、だったら一緒に煮る大根やこんにゃくに味がしみこんでいない可能性がある。
『牛もつ煮込み』であるからこそ大根にもこんにゃくにも味が十二分にしみこんでいますよ、とPRできるのです。
しっかりと、やりきりました。
詰めの甘さは一切ありません、とういう事なのです。

 

 




詰めの底が抜けるとアダになる

 

先日、取引先のある部長さんが60歳で定年退職を迎えられるとお聞きしました。
行動力、判断力、交渉力と多くの面で実力を兼ね備えた人物。
ただ、頑固者で仕事の出来ない部下を人目はばからず怒鳴りつけ、一切の妥協を許さない堅物であったのです。
やっと定年退職かと胸を撫で下ろしながらも、部下たちの気がかりは、高年齢雇用安定法なのです。
60
歳の定年期を迎えても、希望する者には65歳まで仕事を続けられるよう
会社は雇用を継続しなければならないというものです。
「あの部長の性格からして、60歳定年でスパッと会社を去るだろう」
というのが大方の予測でしたが、
それを覆して嘱託社員として居続ける事を選択されたのです。
そうなると、次なる関心は、嘱託社員の元部長に
会社がどんな肩書きを用意するかです。
戦々恐々と固唾を呑みながらも、一部の社員が可能性を調べたと言います。
嘱託社員とは一種の造語で、正式には契約社員と同じ身分で、
その人にいかなる権限を与えるかは会社の意志に委ねられるとの事。
だとすれば、会社の上層部が現状のままの権限を与え続け可能性も考えられる。
部下にとっては厄介な人物ではあるが、会社の上層部からすれば、
部下の暴走を許さない頼れる人物と評されているのです。
あの恐怖政治が更に継続されるかもしれない。
それから数週間が経過して部長の肩書きが営業部付きアドバイザーであると発表されました。
これまで嘱託社員として雇用延長を希望する人たちと同じ地位です。
勝ち組として生きてきた30数年のサラリーマン生活の最後の最後でミソをつけた、とみんな思ったそうです。

重要な会議への出席は当然許されない。
普段の仕事といえば、英文書類の翻訳や、若手社員向けの業務マニュアルの整理。
散々怒鳴りつけてきたかつての部下からは挨拶の
一つもされることはなくなってしまった。
舞台を降りるタイミングを誤ったおかけで、
勝ち組として最後まで『走り抜く』ことができなくなったのです。

 

 

 




Website Pin Facebook Twitter Myspace Friendfeed Technorati del.icio.us Digg Google StumbleUpon Premium Responsive

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*