【真実が正しいとは限らない】拡大解釈が正解である事例

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体罰なのか教育指導なのか

目に余る言動があるわけではない。

授業が妨害されるわけでもない。

見た目はおとなしい子なのである。

それが奴隠れ蓑なのだ。

担任の教師は大方の検討はつけていた。

クラスでのイジメの主犯が誰であるのかを。

 

朝6時、就業時間まではまだ2時間半もある冬の寒い朝だ。

 

登校する生徒はまだ誰一人としていない。

体育館の裏で陰険な5人組が、一人を取り囲む。

しゃがみ込んだクラスのいじめられっ子をぐるりと囲んで上から高圧的に見すえていた。

 

 

「ほら、早く上着をぬげよ。パンツだけは簡便してやるからよ」

 

「、、、、、」

「靴も靴下も」冷たい声で命令する。

暫くして、少年は立ち上がり校庭を走り出した。

 

時計を持った一人の不良がスピードを上げるよう無情に言い放つ。

 

5週過ぎたところで少年はよろめいて膝をついた。

 

 

「そのくらいにしてやれよ」

 

校庭の奥から野太い声が響き、クラス担任の教師が近づいてきた。

 

体育を受け持つガタイのがっしりとした男。胸板がいっそう厚みを増して見える。

 

 

「お前らも走れ」と教師はドスのきいた声で言い放った。

 

「こいつがランニングを教えてほしいというから僕らは朝早くからこうして集まって、、、」

 

「うるせえ、お前らもパンツで校庭走れ」

 

5人のいじめ側は教師に脅され、校庭を走った。1時間ほどして、ちらほらと生徒が登校してくる。

 

 

それでも教師は5人を走らせ続けた。

職員会議で議題に取り上げられないわけはない。

5人のうちの3人の親から苦情が寄せられている。

体罰教師を許すのか、と迫ってきた。

担任教師の処分によっては、教育委員会に通報すると鼻息を荒くしている。

 

 

担任教師は腹をくくって言った。

「体罰なんか与えてませんよ、教育の拡大解釈と考えて頂ければそれでいいんです」

 

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カプグラ症候群

精神疾患にカプグラ症候群という病気がある。

 

自分を取り巻く人たちが、替え玉に思えてくるという一種の妄想的な症状が現れる病気。

 

 

シンナーなどの有機溶剤を吸い続けることで脳の一部に異変が起こり、替え玉症状に至るらしいのです。

 

 

親も友人も妻も子供も、本物そっくりの偽者と感じる。

 

更に状態が悪化すると、自分の置かれた環境すらも、誰かが作った偽物で、自分はそこに閉じ込められていると思い込む。

 

 

患者の訴えには確固たる根拠はない。

本物とは何かが違う、と病気が患者をそそのかすのです。

 

「お前はオレを宇宙人に引き渡すために;送り込まれた、替え玉だろう!だまされないぞ!」という具合に事が荒立っていく。

 

 

赤の他人だったら到底知りえぬ個人的な情報を挙げ連ねて、

 

「ほうら、こんな事を知っているのは本当の親以外に居ないだろう」と迫ってみても一向に埒は開かないのです。

 

 

相手は脳をやられているから、そんなロジックは通用するはずもはく、措置輸入員に至る。

 

 

そして最後に精神科医は言うのです。

 

「みんな本物そっくりの顔をしているのですから、このさい拡大解釈で本物ということで手を打ちませんか」

 

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