鎮痛剤が効かない
ここ3ヶ月くらい、頭痛なのに市販の鎮痛剤の効きが悪いのです。
所定の量を飲み下しても、1時間程度で痛みがぶり返すのです。
脳神経科での検査結果、 長年ストレートネックを支えてきた 首の筋力が衰えた結果だったのです。
市販の鎮痛剤(市販薬の最強と言われるロキソニン)を服用しても、1時間~2時間程度しか効果がなく、すぐに頭痛がぶり返す症状が3ヶ月以上続きました。
痛みは頭全体の鈍痛で緊張型頭痛の典型です。
家にいる分には、ベッドに横になっていれば耐えられない痛さではありませんでした。
しかし、会社で仕事をしている時が問題ですよね。
1日に5回くらいは鎮痛剤を飲むような生活になってしまいました。
たまたま自分の周りには頭痛持ちが何人かいて、 規定量の3倍を一度に呑んでしまうような人もいたため、
私の症状など何てことないと考えていたのです。
ところが、そんなある日、 アメリカに駐在していた1年先輩が 緊急帰国されたのです。
理由は脳腫瘍です。
帰国後、2ヶ月ほどで他界されてしまいました。
おそらく気付いた時には手遅れだったのですね。
その事があって急に怖くなりました。
自分ももしかしたら脳腫瘍ではなのではないかと。
痛みそのものは頭を締めつけるような鈍痛で、脳の病気とは無縁に思えます。
でも、人間というのは焦りだすと周りが見えなくなりますね。
怖くて仕方ない。
結局インターネットで丹念に調べた結果、新宿の『喜多村脳神経クリニック』を見つけたのです。
口コミ情報を見ると、評判は上々。
予約を受け付けていないが、1時間程度の待ち時間を覚悟すれば、 行った日に診察を受ける事は出来るとのこと。
ストレートネック
さっそく保険証をもって、新宿のNSビルの『喜多村脳神経クリニック』に向かいました。
受付で問診表を受け取り、できるだけ細かく今の症状を記載しました。
いつから今の頭痛の症状があるかとの問いには答えられない。
当初は何てことないと甘く見ていたから、症状の経過を覚えていないのです。
問診票を提出し、血圧測定を受け、待合のベンチで声がかかるのを待っていました。
呼ばれて、診察室に入ると70歳前くらいのベテラン先生が問診表を眺めていました。
MRIとレントゲンをとってから細かく見てみようとの事。
再び待合ベンチに戻り、検査室からの呼び出しに備える。
問診表と患者からの自己申請だけで診断などできるわけはないと分かりつつも、MRIなどと言われると、どうしても脳腫瘍の三文字が脳裏をかすめるのです。
検査時間はほんの10分間程度で終了。
さらに待つこと20分程で、再びベテラン先生からお呼びがかかりました。
MRI画像をじっくりと見ながら、「脳に腫瘍のような物はないね」と。
次にレントゲン画像に移りました。
「ああ、なるほど、なるほど」
図鑑のような大きめの本を開いてこっち向きに差し出した。
横向きの人間の首から上の断面図。
「ほら、ここ。人間の首の骨っていうのは、こういう具合にアルファベットのS字のように湾曲しているのですよ」
そして、レントゲンの私の首の骨を指さしました。
「あなたの首、みごとなまでにまっすぐでしょ。典型的なストレートネックですね」
首の骨がS字のように曲がっていることはしっていたが、自分の首の骨のレントゲン画像を見るのは初めてでした。
確かにほぼ真っ直ぐだ。
「ストレートネックの場合、頭の重さを骨で支えられない。
首の筋で重さを受けているのですね。
頭痛の原因もまず間違いなく首筋痛だね。
生まれつきってことも考えられるし、長い年月をかけてストレートネックになったのかもしれない。
どちらにしろ、今更治せるものじゃないから上手く付き合っていくしかないね。
薬だすからしばらく飲んでみてよ」
かなり軽い感じの応対だったが、かえってそれが安心感につながっているのかもしれない。
処方された薬は首の筋肉をほぐす薬でした。
1週間くらいは毎食後に2錠ずつ呑んで、それ以降は頭痛がする時だけでいいとのこと。
そして、この薬が抜群に効いたのです。
脳、脊髄にはたらきかけて、神経の過度な興奮を鎮め、筋肉の痛み、こわばり、緊張を解消し、頭痛を軽減するそうです。
これを使い始めてからも頭痛を感じることはありますが、 1時間~2時間で鎮痛剤の効果が消えてしまうようなことは完全になくなりました。
人間の身体というのはシステムで出来ているのだとつくづく感じました。
頭痛持ちの方や、鎮痛剤の効き目が短時間で切れてしまう方 、 是非、脳神経科の受診をお勧めします。
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