ウソで塗り固められた薄気味の悪さ・中国人のウソ

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故意のウソにも、結果としてのウソにも、真実とウソの分岐点があるように思えるのです。
ここまで立ち戻ってやり直せば、真正直たりえるという地点。
それとはまったく異質の底なしのウソも存在する。
すべてがウソで塗り固められている薄気味の悪さ。
それを中国人に感じてしまったのです。

目次
食パンの耳
電球を食う男
コレステロールと健康診断
STAP細胞
中国人にはかなわない

食パンの耳

食パンの耳には栄養がある。
だから残しちゃダメ、と子供の頃、親から言われませんでした?
このくらいのウソだったら何歳くらいまで通用するでしょか?
せいぜい小学校止まりですかね。
中学生だったら、食パンの耳も、
その内側のフワフワしたところも原材料は一緒だよって言い返されちゃうでしょう。
食パンの耳を残すのはもったいないという気持ちと、耳だけ残したら誰も食べないけれど、
きれいに半分だけ残っていたら食べる人もいるかもしれないという心配り。
いずれせよ悪意のないほのぼのとしたウソなのです。

電球を食う男

同じく昔。
TV番組で「特ダネ登場」とうい番組がありました。
人並み外れた特技の持ち主なんかが世界中から集められて、
クイズ形式でその特技を当てるといった趣向。
子供心に「絶対ウソだ」と思っていたのが、電球をバリバリと音を立てて食べる男。
日本人や欧米人でない。
色が浅黒かったような記憶が残っているのです。
タイ、フィリピン、インドネシアあたりだったのではないかと。
で、何がウソかというとガラスの電球など食べられる分けなないという単純な疑い。
第一、ガラスは消化しないし,消化しなければ排泄されるしかない。
あんなのが排泄されて出てきたら大変な事になっちゃうじゃないか。
いずれにせよありえない。
貧しい家計を助けるために、
一家の大黒柱が意を決して挑戦したにちがいないと推理していたのです。
あの男はガラスの電球を2、3個ほどバリバリと食ってみせ、
拍手喝采でTV画面からフェイドアウト。
テレビ局の裏口に待機している救急車に乗り込み、病院に直行。
胃を切り開く外科手術が施され、ガラスを外科医が取り除く。
外科手術費用はTV局負担で、出演料は30万円くらいかと、子供心に自信をもっていたのです。なにかの拍子に、それをインターネットで確かめたくなったのです。
よくある、ネタバレ、つてやつです。
ところが、電球を食う男、石鹸を食う男、鉄の鍋蓋を食う男と、
ありえない異食の強者がガンガンでてきたのです。
もしかしたら、この世にはガラスの電球を本当に食える奴が存在するのかもしません。
食ったガラスが、体内でどのように処理されたかあでは掲載されていないのです。

コレステロールと健康診断

結果としてウソになってしまった例もありますね。
科学・医学の進歩により、昔の概念が覆されてしまう事例。
従来、コレステロール値の測定は、空腹時に行われなければならないとされていました。
健康診断の前日は夜の8時以降はなにも食べてはいけない。
当然、当日の朝食もダメ。
水はいいけど、コーヒーはダメとか。
確か、最近は水もダメだったような気がします。
ところが、日本動脈硬化会は、
食事の摂取がコレステロール値の検査結果には影響しないと発表しました。
卵は1日、1個までなどという制限も取り消されました。
確か北欧の方の研究者の発表が医学界で正式に認められたのだったと記憶します。
十年以上もかたくなに守り続けてきた、健康診断前日の食事制限、卵の摂取制限はウソだった。
なんという脱力感でしょうか。
怒りを感じる元気もなくなりました。
健康診断前日の食事制限がなくなったと喜びを感じるでもなく、
ただただ喪失感のような脱力状態に陥ったのでした。
年に一度の健康診断に向けて2ケ月近くからダイエットを開始し、
酒を控え、寝る前に黒酢を飲み、そして最後の最後が、前夜8時からのプチ断食。
それが台無しにされたという脱力感なのです。
わかってます、
「ダイエットも、酒控えも、黒酢も続けりゃいいじゃん」
という声が上がっているのは。
でも、前日のプチ断食とセットで「なんぼのもの」なのです。
それならいっそ「塩分は高血圧には無関係だ」と、どこかの藪医者が医学論文でほざいてでもくれればが気持も片付くのかもしれないのです。
次元が幼稚すぎますね。




STAP細胞

STAP細胞で一躍有名になった小保方晴子さん。
その後、STAP細胞の再生に失敗しマスコミから叩かれ、酷い目にあわれました。
しかし、免疫細胞にある一定の刺激を与える事でSTAP現象が起こると
ドイツ・ハイデルベルグ大学が発表しました。
米国・ハーバード大学は人口的な外的刺激で体内細胞を初期化すると考案した小保方さんを認めるとともに、その考案を特許出願しています。
刺激惹起性多能性獲得細胞という概念を再生医療に転嫁できれば
小保方さんの逆転勝利になるのです。
こう考えると、現代医学は、その9割が正解で、
残りの1割は覆される可能性を秘めている、そんな塩梅なのでしょうか。
その1割に人生逆転をかけて必死になるのもいいんじゃないですか。
但しそっと、目立たぬように水面下深く深くで進めるのです。
小保方さんはまだ水面下に居るべき時に、誰かにそそのかされて、
かっぽう着姿であの有名なセリフを吐いてしまったのでしょうか?
医学に対して妙に懐疑的になる必要はないけれど、
全面的信頼を置くにはまだ早いのかもしれませんね。

中国人にはかなわない

職業柄、ここ10年くらいは中国の企業とのビジネスが盛んでした。
最近だいぶ経済失速気味ですが。
同じアジア人で、日本人と中国人は外見だけは似ていますね。
欧米人あたりだと区別はつかないでしょう。
広東省あたりまで南下してしまうと小鼻のあたりに独特の膨らみがあって、
日本人との違いが目立ちますが。
その中国人のウソとはいかなるものか。
中国人と仕事をした経験があれば、思い知らされたのではないですか。
中国の湖北省に軍需産業をベースに発展してきた国営会社があります。
現在は自動車産業に鞍替えし成功を収めている巨大企業。
幹部らは共産党員。
この会社との付き合いが10年ほど前から始まったのです。
この会社に限った事ではないと思いますが、彼らにはだいぶ痛い目にあわされました。
とにかくウソばっかりなのですよ。

その巨大国営企業、そこそこのお金と、十分な時間を与えれば、品質の高い製品を作るのです。
そこそこのお金が10年前は出すことができたのです。
金銭レベルが国際化されていませんから、はっきり言って安い買い物でした。
世界の価格レベルを知ってしまった現在は、
かなり価格交渉に手ごわい相手になってしまいましたが。
で、まだ安く製品を提供してくれた10年前、
もっともストレスフルだったのが納期管理だったのです。

湖北省の山奥にある会社ですから、
契約した製品を中国から輸出する上海港までトラックで運んできてもらわなければなりません。
3日間かけてトラックで運ばせるのです。
その輸送の期間が曲者なのです。
中国の会社とはe-mailと電話で何度も何度も確認しなければならないのです。

出荷前日の夕方

「商品は予定通り完成しましたか?」
「没問題(メイウェンティー)。問題ありませんよ」

翌日の午前11:00

「貨物は予定通りトラックに載せて、工場を出発しましたか」
「いいえ、トラックがまだ来ないのです」
「なぜ?」
「わかりません」
「運送開始電話したのですか?」
「朝から何度も電話しているのですが、誰も出ないのです」
「運送会社の電話番号と担当者を教えてください。こちらからも電話してます」
「トラックの手配は陳さんの仕事で、私は詳しいこと知りませんん」
「陳さんと電話を変わってもらえませんか」
「陳さん、今、居ないです」
「陳さんの携帯電話の番号を教えてください」
「携帯電話は、陳さんの机の上に置いてありますから、今、かけても無駄です」
「それじゃ、陳さんが戻ってきたら、電話くれるように伝えてください」
陳さんから電話があったのは、その日の夕方4時過ぎでした。
「戸田さん、陳です。荷物のトラックへの積み込みは今、完了しました」
「それじゃあ、急いで出発させてください。すでに7時間~8時間くらいは時間遅れていますから」「今、ここは酷い雨です。今夜はやみそうにありません。明日の朝一番でトラック出発させます」「ダメだよ、そんなの。ますます遅れるじゃないですか」
「今、大変強い雨が降っています。あまり道が良くないですから今出発するのは危険です」
「それじゃ、明日の朝に出発したら、上海にはいつ到着できるのですか?」
「輸送期間ははじめに言ったとおり3日間かかります」
「約束が違うでしょ。上海到着までのそちらの責任範囲ですよ」
「雨が降ったのは、私たちの責任ではありませんよ」
「トラックに積み込むのは今日の朝からのはずじゃないですか。トラック会社を管理するのもそちらの責任範囲と思いますがねえ」
「トラックが遅れたのも雨が原因です。雨が降っていなければ朝から貨物を積み込むことができた。不可抗力ですよ」
「雨が降る可能性があるなら、それを考慮して、製品の製作を短縮すべきだったのではないですか」
「こちらとしては、もともとギリギリの日程で製品を製作してます」
「いま、ここで終わったことを論議しても仕方ない。トラックの出発は明の朝でかまいませんから、ドライバーを二人つけてください。24時間走らせて2日で上海に到着させてください。ドライバーの追加料金は支払いますから」
「いまからドライバーを追加できるかどうか確認してみます」

翌日早朝

「トラックは出発したでしょうね。ドライバーは二人つけてくれましたね?」
「先ほど、ドライバー二人でトラック出発しました」
「ドライバーは携帯電話もっていますよね」
「もってはいますが、山間部だと使えない場合が多いです」
「朝、昼、夜の一日3回ほど、ドライバーと連絡をとってどこまで輸送が進んでいるかを確認して連絡もらえませんか?」
「分かりました」

その日の14:00過ぎ

「トラックのドライバーとは連絡がつかないのですか?」
「山間部を走っているあいだは、携帯電話はつながりません」
「ドライバーには定期的に連絡してくるよう言ってありますか?」
「いいえ、そのご要求は初めて聞きました」
「じゃあ、連絡取れ次第、こちらに状況の報告をお願いします。それと、ドライバー側からも朝、昼、夜で連絡をしてくるように依頼してください」

その日の夜、7時、中国会社からの電話連絡あり

「山間部を抜ける手前で、トラックタイヤがパンクしました」
「パンク!? だったらスペアーのタイヤと交換すればいいじゃないですか」
「1本目のパンクは交換したのですが、パンクが2音目です」
「それで、そのトラックは今何しているの?」
「別のトラックが来るのを待っています」
「会社に連絡取れたのですか」
「タイヤがパンクしたところから、次の街まで通りすがりの車に載せてもらって、会社に電話連絡したとの事です」
「それじゃあ、その代わりのトラックが到着するまで動けないってこと?」
「そうです」
「そうですって簡単に言うけどね、このままじゃ間に合わないでしょ!船に間に合わなかったら、そちらの費用で空輸してもらいますよ」
「そういわれても、私には権限がありません」
「権限のあるのは誰?」
「劉部長です」
「劉部長と電話かわって!」
「今、劉部長は出張中でいません」
「それなら、劉部長の携帯電話の番号教えてくださいよ」
「それは会社の規則でできない事になっています」
「劉部長の上司のは誰なの。その人だしてよ!」
「この件に関して言うと、工場長になります」
「工場長でいいよ、電話口に出してくれよ」

工場長との電話

「トラックが輸送途中でパンクしてしまい、船の出港に間に合わない。そちらで空輸費用を負担してもらえますよね」
「製品はスケジュールどおりに完成しましたよ。それでなぜ私にトラックの問題だとか、空輸の問題だとかを言ってくるのですか?」
「だって、上海の倉庫に製品を納めるまでがそちらの責任範囲でしょう。約束の期日までに上海の倉庫に収めることが出来ないのだから、その責任を取ってくれといっているのですよ」
「製品を完成させるまでは私が最高責任者ですが、輸送の部分に関して責任範囲外なのです」
「それなら、だれが責任を取ってくれるのです?空輸するにしても、急いで空輸スペースを予約する必要があるのです。そちらがその代金を払うと約束してくれないと、、、」
「しかし、そう急に言われても、私にも責任範囲外のことですから、、、」
「そんな事いっている場合じゃないんだよ」
「上海からどこ向けに輸出するのです?」
「アメリカですよ、中西部のオハイオ州」
「アメリカですか。輸送期間は1ヶ月くらいかかりますね」
「だから急いでいるんじゃないですか」
「この雨の中でトラックが立ち往生しているとしたら、製品にまで雨水が浸透してしまっていなければよいが」
「梱包責任もそちらですよ」
「しかし、梱包仕様を指定してきたのは御社のほうでは?」
「当然、屋根付きのトラックで運んでいるんでしょ」
「屋根付でないから、今朝まで工場出荷を待ったのではないですか」
「それは、そちらの判断でしょ。知りませんよ屋根がついているかいないかなんて」
「こちらも社内で確認はしてみますが、もし屋根がついていないとしたら、ビニールシートかなにかが荷台にかけられているだけだと想像します。雨風に半日以上もさらされても問題ないような処置が施されているとは思えない」
「それじゃ、もう既に製品にまで水が浸透しているという事ですか」
「鉄の機械加工品なのだからオハイオ州についた頃には錆びてしまう」

こうした理由で、再び荷物は山奥の工場への返送することになったのです。
梱包をといて、製品についた水滴を綺麗にふき取り、こんどは雨がふっても大丈夫なように、
製品一つ一つに防錆油を塗布し、ビニール袋に入れ、
シリカゲルとうい乾燥剤を梱包の木箱に沢山放り込み、
木箱自体をビニールシートで巻いたのです。
これらの手間を全て無償で施す代わりに、飛行機代は全て日本側で負担することになったのです。

やられた

しかし、それから2,3ケ月経って別の商談で同社を訪問した際に彼らのウソに気づいたのです。雨ざらしになり、トラックを工場に引き返らせて、再び厳重に梱包して空輸したあの製品。
あの品物の製作日程表が工場の片隅に貼ってあったのです。
設計完了から、機械加工の第1段階、第2段階を経て、
精度検査で合格した製品を出荷するまでの日程が1日刻みで記載されている。
完成した製品をトラックに載せ込む予定の日を思い起こして、
そこに貼られた日程表を目で追うと、その日はまだ機械加工の第1段階目にあたる。
製品完成まで10日以上もかかるスケジュールだったのです。
騙されていた。
トラックのタイヤのパンクも、山間で携帯電話がつながらないという時間稼ぎも、
工場長との電話でのやりとりも、まんまと奴らのウソに踊らされていたのです。
悪質すぎると怒りがこみ上げてくる。
底なしのウソ。
すべてがウソで塗り固められている薄気味の悪さ。
それを中国人に感じてしまったのです。




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