井上翼くん殺人事件と学校の無力さ

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目次
井上君と犯人らの関係
イジメと脅迫
なぜ我慢できない
少年犯罪のパターン
自分を守る

井上君と犯人らの関係

「どうせ反抗などできやしない」
そういう強者と弱者の図式が出来上がっていた。
通りすがりに肩と肩がぶつかって、チンピラに因縁をつけられるのとは違う。
井上君はあの時点ですでにリスキーな枠の中に自らのめりこんでいた。
枠の中で使い走りの役どころに馴染んでしまっていた。
『パズル』とうい地元グループに属すほどのキャリアはなかっただろう。
遊ばれていただけなのだろう。
学校を中退したのが昨年の11月。
何するわけでもない無風状態から、
ようやく付き合う相手が見つかったとばかりに胸躍らせた。
無防備に近づくにはあまりにも危険な相手だったのに。
18歳の主犯格と、彼の命令に従って井上君に暴行を加えた四人。
メールに返事をしてこないから、嘘をついたから、
そんな些細な理由だけで俺達には暴行を加えるだけの権利がある。
痛めつけてたっぷり思い知らせてやるべきなのだと。
遊び相手だと思っていたその環境には、歴然とした身分の違いが存在していた。
うわべでは、仲間のような体裁をととのえながら、
その実、井上君は新参者。奴隷でしかなかった。
命令には絶対服従で、それに逆らえば
「気に食わない、やっちまおう」ってことになる。
命令と脅迫が背中合わせになっている。
君臨するのは18歳の凶悪なリーダー。

 

イジメと脅迫

仲間外れにしたうえで心無い言葉で傷つけ、持ち物を隠し、
教科書やノートに悪質な落書きをする。
学校のクラス内で陰湿におこなわれるイジメ。
来る日も来る日も執拗に繰り返されるイジメに追い詰められていく。
精神に限界が迫ってくるのが子供本人にもわかるのだろう。
そこで自殺の道を選んでしまう。

今回の井上君の事件は、それとは根本的に異なっている。
自殺を引き起こす陰湿なイジメとは全く次元の異なる事件だ。
ヤバイ仲間に加わってしまったなあ、と後悔したときに打つ手を間違えた末の悲劇。
2015年に神奈川県川崎市で起こった中学1年生・上村君の殺人事件
『川崎中1殺人事件』と同じ、未成年による殺人事件。
犯人らは全員20歳以下。
少年法で守られ、名前すら公開されない未成年扱い。
あんな連中とは縁を切りたいと思いながらも、
子供の力では簡単にはいかない。
相手も未成年といえでも18歳ならそれなりの迫力もあるのでしよう。
それでいて少年法の存在を知っている。
ここまで書かせて頂けばもう見えてきますよね。
井上君殺害の主犯格の18歳は、
懲役9~13年の不定期刑で片付けられてしまう可能性が高いと。
上村君のときの判決と同じだろう。

 




なぜ我慢できない

ふっと我が身を振り返ってみるに、18歳と20歳とで、
どれほど精神年齢に違いがあっただろうか?
成人しているか、未成年か。
成人式という一大セレモニーに参加して、身体の引き締まるお言葉を頂いたか、
それともその前か。
正直言って人格的にさほどの変化があったとは思えない。
人によっては18歳も28歳も大して変わらない。
あれからもう10年たったの?ってところではないですか?
18歳も28歳もどちらもまだまだ青い年齢。
だとしたら分別という面で、まだ18歳だからという
妙なアドバンテージを与える少年法のナンセンスを取り壊しすべき時なのでは。
大半の18歳は、気に食わないからという浅はかな理由で暴行など加えないし、
当然殺人など起こすわけもない。
逆に、18歳で人に暴力をふるう人間は、
20歳になっても30歳になっても同じ精神構造なのです。
もし、このサイコパスが我慢ということを身に沁みて感じとれるとしたら
暴力団組員か何かに加わって、上下関係を叩き込まれたときでしょう。
それ以外には無理ですね。
その無理さ加減は酒鬼薔薇聖斗と似たり寄ったり。
病気は治せますが、病気ではなく、そういう性質の人なのです。
多量の抑制剤とか安定剤とかで、
思考回路も体の自由も抑圧してしまうくらいがせいぜいなのです。

少年犯罪のパターン

上記させて頂きましたが、酒鬼薔薇聖斗はすでに社会復帰しています。
で人格的には更生できたのかというと、全然できていない、とうのが正直なところです。
昨年、被害者家族の承諾もなしに『絶歌』という本を出版しました。
はっきり言って金儲けの目的です。
勿論、本名を明かすことなどするわけもありません。
酒鬼薔薇は逮捕後、関東医療少年院で精神面での治療を受けたとされていますが、
人の心など取り戻してもいない。
これと同じような事件が1969年にも起こっています。
サレジオ高等学校に通う男子生徒が友人をナイフで刺し殺し、首を切断した事件。
未成年の犯人は初等少年院を出所後、進学し弁護士になっています。
遺族への謝罪など一切なしのまま、のうのうと暮らしている。
2014年の佐世保女子高性殺人事件。同級生を一人暮らしのマンションに予備、
殺害後に首、手首切断。腹部を切り裂き内臓を取り出している。
逮捕後の取り調べでも、いまだに殺人欲求が消えず、再犯の危険が極めて大きいとのこと。ただ、少年院での収容は26歳が最長であることから、
更生できずに社会復帰という可能性が大きい。

未熟であるが故に犯罪に手を染めてしまった。
未成年の将来の芽を摘んではいけない。
少年法の理念を汲んだ判決理由のつもりだろう。
いずれも刑事処分でなく、更生の道を選択している点は全く理解できない。
なぜなら彼らには広汎性発達障害の症状がみられるからだ。
広汎性発達障害は先天性な問題で、治療といっても対処療法くらいしかない。
治療の経過が良好だったとしても、安心するのは束の間、
別の問題がすぐさま表面化してきてしまうのです。
ここを理解せずして、更生の道を選択する愚かさ。
犯罪者に広汎性発達障害が認められた場合は、
よっぽどの事が無い限り更生の道を選択するのは間違いなのです。
広汎性発達障害だからという理由で、犯罪者扱いするという意味ではなく、
もしも広汎性発達障害が凶悪な犯罪を犯してしまつた場合、
それは更生させきれないといっているのです。

 

自分を守る

難しい問題は抜きにして、子供たちには『精神的なイジメ』も
『肉体的なイジメ』も警察に訴えかけろと教えるべきなのです。
傷つけられるような事を言われた、
持ち物を隠された、嫌なことを強いられた。
これらはすべて刑法で守られるべき犯罪なのです。

  • 侮辱罪
    強要罪
    名誉棄損罪
    窃盗罪
    器物破壊罪
    脅迫罪

 

学校の先生を頼りにするのも、お父さん・お母さんを頼るのも悪いことではない。
でも、その背後に国家権力が控えている事を教え込んでください。
陰湿なイジメから生徒を守れない教師にすがるのは一度だけ。
教師が助けてくれなければ迷わず警察に申し出るのです。
だって刑法に抵触する危険にさらされているのですから。
ましてや、井上君や上村君のように、学校の外で問題に巻き込まれてしまったら、
親や教師など全く無力であると子供に刷り込むのです。
学校は、「夜7時以降は外出しない」とか、
「ゲームエンターへの出入りは禁止」とか
自分らの手のかからない方針事で身を守ろうとする。
学校が「警察に申し出るように」と指導しないかは、
生徒を守れない無力さを公表したくないからなのです。
教育委員会にダメ出しされたくないからなのです。
校長がプライドを守る為なのです。
まさか、うちの学校で生徒が命を落とすような事件など起こるわけがないと
高をくくっているのです。
いざとなったらなどと悠長に構えていないで、
上記した刑法上の罪状を紙に書いて、
警察に申し出るのです。
刑事事件だとして警察に関与を求めるのです。
甘く見ていたら殺されるのですよ。




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